管理局とGと因縁と・・・

「ッ……どうりで最初に蹴りを一発入れた時、硬いと思ったわ……」

(新型神機も使ってることからも考えて、恐らくウェスカーはオラクル細胞も移植している……45年前にTウイルスを投与することで得ていた超人的な身体能力にエクリプスウイルスやオラクル細胞でさらに強化された再生能力……おまけに改造手術で得た能力に魔力……)

対する佳奈多はそう言いながら、今のウェスカーの強さについて、考えを纏める。

(……今のこいつ相手にクシャトリヤは少し重いわね……)

パァァァ・・・

「ん?」

佳奈多はそう考えながら、クシャトリヤを一旦待機状態のブレスレットに戻す。

「ここからは全力よ!!」

パキィィィンッ!!

次の瞬間、佳奈多はそう言いながら、待機状態のペンダントにしていた自身のもう一つのG装備、『ダブルオーライザー』を起動させて、装着する。

「!?ほぅ……」

「行くわよ!!」

佳奈多はそう言いながら、GNソードⅢとGNソードⅡを構えながら、ウェスカーに向かっていく。

「グオオオォォォーーーッ!!」

「くっ!!」

ガキィィィンッ!!

その頃、一体のネメシスがそう言いながら、振り下ろしてくるアダマンチウムの実体剣をポセイドンはディーペストハープーンと剣形態の黒狼牙をクロスさせて、受け止める。

「グオオオォォォーーーッ!!」

鍔迫り合いになった後、ネメシスはごり押しで斬り裂こうとする。

「ぐっ……うおらぁぁぁっ!!」

ガキィィィンッ!!

が、ポセイドンはなんとか踏みとどまりながら弾きあげ、

「はぁっ!!」

ズドドドドドドドッ!!

すぐさま銃形態にした黒狼牙で七弾の“ダークバレット”を放つ。

「グオッ!!」

ズガガガガガガガァンッ!!

対するネメシスはそう言いながら、ヴィヴラリウムで造ったバスターシールドで防ぎきる。

「ちぃっ!!」

『ポセイドン!!今度は両肩のギガキャノンから攻撃が来るぞ!!』

「グオオオォォォーーーッ!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

自身が放った七弾の“ダークバレット”が防がれたことに思わず舌打ちするポセイドンにアイがそう警告した瞬間、ネメシスは両肩に装着したギガキャノンから大量の黒い光弾を放ってくる。

「くっ!!」

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

対するポセイドンは直前にアイの警告を聞いたおかげでネメシスが放ってきた光弾をバックステップでなんとかかわしながら距離を取る。

「くっ……この化け物、なかなか手強いな……」

『アイのサポートもあって漸く互角っていうのは厄介だね……見たところ、他も苦戦しているみたいだし……』

夢羽の言う通り、ロングホーンに変身している竜牙や狩斗も別のネメシスに、佳奈多もウェスカーを相手に苦戦していた。

『……アイ。フェイトのバルディッシュとリヒテルさんのスピットドラグードに救難信号を送って……』

『了解だ。マスター。』

夢羽にそう指示されたアイはすぐさまフェイトのバルディッシュとリヒテルのスピットドラグードに救難信号を送る。

『ポセイドン……奴らの狙いはジィーナなのは間違いない……救援が来るまでの間、何がなんでも護るよ……』

「あぁ……」

夢羽とポセイドンはそう話しながら、ネメシスに向かっていった。
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