地下研究施設内、通路・・・

その頃、佳奈多、夢羽、竜牙の三人はリヒテルから聞いたファルファレルロからの襲撃を警戒しながら通路を歩いていた。

「！？あれは……」

そんななか、佳奈多は遠目だが、ウェスカー達からG-000と呼ばれていた金髪の少女と狩斗を見つける。

「ファルファレルロ……じゃなさそうだけど、ハンターなのは間違いないわね……」

佳奈多はそう言いながらガッツハイパーガンを取り出し、気付かれないように銃口を狩斗に向けて、構える。

「クルッ！！」

「！？狩斗！？」

「！？」

が、佳奈多の気配を察知したのか、狩斗は素早いスピードで佳奈多に肉簿する。

「「！？佳奈多さん！！」」

「ッ！！」

(速い！！)

「クルルッ！！」

ズドォォォンッ！！

「グオオオォォォッ！？」

「「「！？」」」

佳奈多に肉簿した狩斗を見て、夢羽と竜牙がそう言い、佳奈多がそう思うなか、狩斗は佳奈多・・・ではなく、能力で姿を消して、背後から佳奈多を襲おうとしたファルファレルロの胸を貫いた。

「「「ッ！！」」」

狩斗が胸を貫いたファルファレルロの存在に気づいた後、佳奈多、夢羽、竜牙の三人はすぐさま狩斗とファルファレルロから離れながら、少女の近くまで移動する。

「・・・」

ズボッ！！

「グオオ・・・ォ・・・」

ドサッ！！

狩斗が貫いた爪を引き抜くと、ファルファレルロはその場で前のめりになって倒れ、絶命する。

「今……あの黄色いハンターが……佳奈多さんを助けてくれた……？」

「どうしてハンターがハンターを……」

「このハンターは一体……」

「クルル・・・」

夢羽、竜牙、佳奈多の三人がそう言うなか、狩斗は三人に向き合い、歩み寄ってくる。

「「「ッ！！」」」

対する三人はすぐさま戦闘体制を取る。

「待って！！この子はファルファレルロみたいな組織に操られた悪いハンターじゃないの！！私を護ってくれる良いハンターなの！！」

が、少女がそう言いながら前に出て、狩斗を庇う。

「？どういうこと？」

「「？」」

そんな少女に対し、佳奈多は首を傾げながら、そう言いながら構えを解き、夢羽と竜牙も首を傾げながら構えを解く。

「この子は狩斗。お母さんが私を護るために生み出してくれた、優しい心を持つハンターなの。」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

「クルル♪」

対する少女はそう説明しながら狩斗の頭を撫で、狩斗は気持ち良さそうに目を細める。

「……あなたは一体……」

「……私はジィーナ……ジィーナ・オリフィス……」

首を傾げながらそう尋ねる佳奈多に対し、少女、ジィーナはそう名乗った。