別の通路・・・

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ！！

「くっ……」

その頃、ウェスカーからG-000と呼ばれていた金髪の少女は自分を追ってくる、四匹のケルベロスを連れた六体のライオトルーパーがアクセレイガン・ガンモードから放つ光弾の雨を曲がり角の影に隠れて凌いでいた。

「グオオオォォォーーーッ！！」

「！？」

ガキィィィンッ！！

そんななか、能力で姿を消し、背後に迫っていた一体のファルファレルロが少女の手元から奪われたアクセレイガンを叩き落とし、

ドカァァァンッ！！

少女を光弾の雨の中へと蹴り飛ばす。

ズガガァンッ！！

「あっ……！？」

ドサッ！！

次の瞬間、少女は左肩と右脇腹に被弾し、倒れ込む。

「よし！！」

「上からは四肢を潰してもいいという許可も出ている……やれ！！ケルベロス共！！ガキの四肢の骨を噛み砕け！！」

「「「「ガルルルルルッ！！」」」」

一体のライオトルーパーからの命令を受けた四匹のケルベロスは少女の四肢の骨を噛み砕こうと襲いかかる。

「クルルルルルルルッ！！」

「「「「！？」」」」

ズババババァンッ！！

が、少女を護るために目覚め、その場に駆けつけた狩斗によって一瞬にして斬り伏せられる。

「なっ！？何故、ハンターがケルベロスを！？」

「待て！！このハンター、色が変だぞ！！」

「クルルルルルルルッ！！」

「「「「「「！？」」」」」」

バリイイイィィィンッ！！

狩斗は今度は身体から強力な電撃を六体のライオトルーパーに向けて、放つ。

「「「「「「ぐわあああぁぁぁーーーっ！？」」」」」」

ドッカァァァンッ！！

狩斗が放った電撃を食らった六体のライオトルーパーは次の瞬間、爆発し、消滅する。

「………」

そんななか、先程、少女を襲ったファルファレルロが狩斗を背後から襲おうとする。

「クルッ！！」

「！？」

ドスッ！！

が、Dr.オリフィスが生み出す過程で与えた感応波で気配を察知した狩斗は振り向き様に右手の爪でファルファレルロの心臓を貫いた。

スゥゥ・・・

「グッ・・・」

次の瞬間、狩斗に心臓を貫かれたファルファレルロはそう言いながら姿を現す。

ズシャッ！！ドサッ！！

狩斗が貫いた爪を引き抜くと、ファルファレルロはそのまま前のめりに倒れ、絶命する。

「……狩斗……私を助けにきてくれたの？」

「クルル♪」ｽﾘｽﾘ

首を傾げながらそう尋ねる少女に対し、狩斗はそう言いながらすり寄る。

「フフフ……ありがと♪じゃあ、行こっか。」

「クルル♪」

そんな狩斗に対し、少女は笑顔でそう言いながら先程、ファルファレルロに叩き落とされたアクセレイガンを手に取り、狩斗と共にその場を後にする。

狩斗が乱入する直前、ライオトルーパー達に負わされた少女の左肩と右脇腹の傷はいつの間にか消えていた。