管理局とGと因縁と・・・

牢獄・・・

「!この感じ……どうやらファルファレルロ達が放たれたみたいね……だとしたら、あの子が脱走したか、『機動六課』が入り込んだのね………」

その頃、研究施設内の牢獄にて、奥の壁から鎖で両手を縛られた、銀のポニーテールに眼鏡をかけた、白衣の女性がそう言う。

「だとしたら、『あの子』を目覚めさせないと………」

女性はそう言いながら瞳を閉じ、意識を集中させる。

???の部屋・・・

ゴポポポ・・・ッ!!

「・・・」

研究施設内のとある部屋にて、一体の体色が黄色のハンターが生体ポッドの中で眠っていた。

(……目覚めなさい。狩斗ハント……あなたの出番よ……)

「・・・」ピクッ

そんなハンター、狩斗の頭に牢獄で囚われている女性からのテレパシーの“声”が響き渡る。

(『機動六課』がこの研究施設にやってきた……彼女達と協力して、あの子を助けてあげて……!!)

「・・・」カッ!!

その瞬間、閉じていた狩斗の青い瞳が開き、

バカァァァンッ!!

「クルルル・・・」

生体ポッドを破壊しながら、狩斗は目を覚ます。

「クルルル・・・」

目覚めた後、狩斗はそう言いながら部屋を出ていった。

牢獄・・・

(よし……後は)

「囚われている気分はどうだ?Dr.オリフィス。」

「!?」

テレパシーで狩斗を目覚めさせた後、女性、Dr.オリフィスがそう思っているなか、ウェスカーがそう言いながら入ってくる。

「ウェスカー………」

「まったく、まさか、おまえがこんな真似をするとはな……せめて『娘』だけでも逃がそうと思ったのか?」ジャキッ!!

自分を睨み付けながらそう言うDr.オリフィスに対し、ウェスカーはそう言いながら歩み寄り、小型の銃剣型のレプリカ・ディバイダーの銃口を突きつける。

「……殺すなら殺しなさい……元より殺される覚悟で情報を流したんだから……」

「……良い眼だ……その眼と優秀な頭脳……ここで消すのは惜しいな……」

確かな覚悟で睨み付けながらそう言うDr.オリフィスに対し、ウェスカーはそう言いながら、レプリカ・ディバイダーを下ろし、出入口に向かって、歩いていく。

「……おまえがそうまでして逃がそうとした娘、G-000は必ず捕まえ、侵入してきた『機動六課』の奴らも全員、始末する……そうすれば、おまえの気も変わるだろう……」

ウェスカーはそう言いながら、牢獄から出ていった。
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