管制室・・・

「なっ！？侵入者だと！？」

「一体いつの間に！？」

「しかもこいつら、『次元の守護神』、飛龍竜一蒼牙と大道克巳、『時空管理局』、『機動六課』の『雷光』、フェイト・テスタロッサ・アーチャーだ！！」

その頃、管制室で監視モニター越しに六匹のケルベロスを倒したフェイト達を見て、白衣の男達がそう慌てふためくなか、

「何の騒ぎだ？」

「「「！？ウェスカー様！！」」」

たった今、偶々、視察に来た幹部のウェスカーがそう言いながら現れる。

「一体何があった？報告しろ。」

「も、申し訳ございません。ウェスカー様がいらっしゃる十数分前に被験体G-000が脱走し、更には『機動六課』からと思われる侵入者が……」

鋭い眼で見ながらそう言うウェスカーに対し、一人の男が頭を下げながらそう報告する。

「！？『機動六課』が……何処からか情報が漏れたか……」

「そ、そのことなんですが……」

「なんだ？」

「お、恐らくですが、情報を漏らしたのは『Dr.オリフィス』です……あの女のPCにこの研究所の僅かな情報を外部に流した形跡がありました。だから」

パァンッ！！

「「！？」」

「………」

ドサッ！！

そう言う男の言葉の最中、ウェスカーは右手に握った小型の銃剣型のレプリカディバイダーで男の頭を撃ち抜く。

「……それでDr.オリフィスは今、どうしている？」

「は、はい！！Dr.オリフィスは今、牢獄に軟禁しています！！」

「そうか……地上への出入口は封鎖してあるな？」

「勿論です！！封鎖し、G-000を確保するためにライオトルーパー部隊とケルベロス共を放ったのですが……」

「が、なんだ？」

「……二匹のケルベロスと三体のライオトルーパーがG-000に倒され、先程、六匹のケルベロスがフェイト・テスタロッサ・アーチャー、大道克巳、飛龍竜一蒼牙の三名に倒されました………」

「……『ファルファレルロ』共も放て。『機動六課』に貴重なG-000が渡る前に回収し、侵入者共を始末しろ……」

「「はっ！！」」

ウェスカーはそう言いながら、管制室から出ていった。

通路・・・

・・・ガッ・・・ゴン・・・ッ！！

管制室でウェスカーがそう指示を出してから数分後、誰も通っていない通路の壁にある鉄の扉がひとりでに開く。

すると、中から体色が青いハンター、『ファルファレルロ』が二十体程、出てきて、G-000と呼ばれていた少女の確保やフェイト達の排除に向かっていった。