別通路・・・

「！？今の音は……」

「銃声だな……」

「こっちの方から聞こえたぞ。」

その頃、別通路で少女が奪ったアクセレイガンで発砲した銃声を聞いたフェイト、蒼牙、克巳の三人はそう話しながら、銃声が聞こえた方へと向かう。

「グルルル・・・ッ！！」

「「「！？」」」

が、その直後、六匹のケルベロスが三人の前に現れる。

「こいつはゾンビ犬って奴か。」ｶﾞﾁｬﾝｯ!!ｶﾁｯ!!

『エターナル！！』

「正式名称は『ケルベロス』と呼ばれている。バレている訳ではなさそうだが、戦いは避けられないようだ。」ｽｯ

『カメンライド』

六匹のケルベロスを見ながら、克巳はそう言いながらロストドライバーを装着し、エターナルメモリを取り出し、スィッチを押し、蒼牙はそう言いながらディラーネドライバー・ガンタイプを取り出し、ライドカードを挿入し、スライドする。

「「変身！！」」

『エターナル！！』

『ディラーネ！！』

パキィィィンッ×２！！

二人はエターナルとディラーネに変身し、予めバリアジャケットを展開していたフェイトはバルディッシュを構える。

「「「「「「ガルルルルルッ！！」」」」」」

次の瞬間、六匹のケルベロスは三人に襲いかかってくる。

「「ガルルルルルッ！！」」

六匹の内、二匹のケルベロスが牙を剥き出しにして、フェイトに襲いかかる。

(佳奈多さんから聞いた話だとケルベロスは通常のゾンビと違って、スピードが速い……)

「「ガルルルルルッ！！」」

フェイトがそう考えるなか、二匹のケルベロスはフェイトを食い殺そうと目前に迫る。

(けど……)

・・・フッ・・・

「「！？」」

「お姉ちゃんに比べたら、遅いよ……」

が、フェイトはそう言いながら、いつの間にかケルベロス達の背後に移動する。

ズバァァァンッ！！

次の瞬間、いつの間にか斬られていた二匹のケルベロスは横に真っ二つになり、叫び声を上げる間もなく絶命した。

「フッ！！はぁっ！！」

ズバァァァンッ！！ドカァァァンッ！！

「「ギャウッ！？」」

「フッ！！」

ズガァンッ！！ズガァンッ！！

「「ガルルルッ！？」」

ドサッ×４！！

その頃、克巳はエターナルエッジで一匹のケルベロスの首を斬り裂き、一匹のケルベロスの側頭部を蹴って、そのまま勢いよく壁に叩きつけて倒し、蒼牙はガンタイプで二匹のケルベロスの頭を撃ち抜き、倒した。

「ふぅ……ゾンビ犬ってのは特にたいしたことはなさそうだが……」

「戦闘経験のない一般人にとっては十分脅威になると思います。それに『Ｘマジンラー』は恐らく他にもTウイルスを利用した生体兵器を所有しているでしょうから油断はできませんね。」

「とにかくこれで侵入がバレただろうから、リヒテル達や佳奈多達に連絡しないとな。」

六匹のケルベロスを倒した後、克巳とフェイトがそう話をするなか、蒼牙はそう言いながら無線機を取り出し、リヒテル達や佳奈多達と連絡を取った。