管理局とGと因縁と・・・

「じゃあ、さっそくスフィアの訓練に入ろうか……と言いたいところだけど、NSは使いすぎると後に響くし。時間も時間だから一旦お昼休憩に入ろうか。」

私にスフィアを生成して、操作してみせた後、明日奈さんは笑顔でそう言う。

あ。どーも。視点は作者から変わって私、ノゾミ・ナカムラです。はい。

って私はまた誰に言っているんだろう?

「それにしても、ノゾミちゃんは飲み込みが早くて出来が良いね……NSに覚醒してから一週間でシューターをものにするなんて……」

私がそう思っているなか、明日奈さんが笑顔でそう言ってくる。

「ありがとうございます。明日奈さん。」ペコリ

「うんうん♪ほんと、ついつい鍛えたくなっちゃうよ……」

私と明日奈さんはそう話しながら訓練場から出て、食堂へと向かう。

「あれ?明日奈?」

「明日奈さん?」

「ん?佳奈多?にフェイトちゃん?」

「?」

食堂に着くと、お父さんとお母さん、夢羽さんと克巳さんと向かい合うようにテーブルに着いていた桜色の髪の女性と金髪の女性がいて、そう明日奈さんに話しかけてくる。

「あの。明日奈さん。この人達は……」

「ん?明日奈。」

「その子は誰ですか?」

お父さん達と一緒にいた二人の女性のことについて、私は首を傾げながらそう明日奈さんに尋ね、二人の女性も首を傾げながらそう尋ねる。

「あ。そっか。三人はお互いに会うのは今日が初めてだったね。ノゾミちゃん。こっちは私の親友の二木佳奈多。で、こっちはリサちゃんの義妹のフェイト・テスタロッサ・アーチャーちゃん。二人とも。この子はノゾミちゃんって言って、一翔君とスィンちゃんの娘よ。」

そんな私達に対し、明日奈さんは簡潔にそう説明してくれる。

「あら。そうなの……はじめまして。私は『時空管理局』、『機動六課』、相談役、二木佳奈多。よろしくね。」

「同じく、『時空管理局』、『機動六課』、ライトニング分隊隊長で執務官のフェイト・テスタロッサ・アーチャー。よろしくね。ノゾミ。」

そんな明日奈さんの説明を聞いた後、桜色の髪の女性、佳奈多さんと金髪の女性、フェイトさんはそう自己紹介してくる。

って時空管理局って何処かで聞いたことあるような・・・

「ノゾミ・ナカムラです。こちらこそ、よろしくお願いします。」

そんな二人に対し、私は首を傾げながらもそう言って頭を下げる。

「ところで明日奈はなんでここにいるの?」

互いに挨拶した後、佳奈多さんがそう明日奈さんに尋ねる。

「私はノゾミちゃんの訓練を診てたの。NSを扱うための訓練をね。」

「!?じゃあ、この子も!?」

「うん。私やリサちゃんと同じNSの覚醒者だよ。」

「一週間前に覚醒したばかりですが……」

「けど、なかなか見込みはあるよ。飲み込みが早い上に出来も良い。一週間でシューターを完全にものにしたんだよ。」

新参者とはいえ、私もNS覚醒者だということにそう驚きの声を上げる佳奈多さんに対し、明日奈さんは笑顔でそう言う。

「へぇ……これはまた、確かに有望な新人ね……」

「い、いえ、そんな、明日奈さんやリサさんに比べたら、私なんかまだまだです。」

「フフフ……ほんと、ノゾミちゃんは色々と鍛えてあげたくなる逸材だよ……っとそういえば、佳奈多とフェイトちゃんこそ、なんでここに?」

笑顔で見ながらそう言ってくる佳奈多さんに対し、私がそう言うなか、明日奈さんが首を傾げながらそう尋ねる。

「私達は『機動六課』として、例の組織に関するある情報を入手し、こちらに来たんです。」

そんな明日奈さんに対し、フェイトさんが真剣な表情でそう言った。
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