管理局とGと因縁と・・・

『ウェズペリア』、『アトラン王国』、ナカムラ家、訓練場・・・

「フッ!!」

パシュッ!!パシュッ!!パシュッ!!

あのノゾミの命とヴィヴィオが狙われた『Xマジンラー』による第二の襲撃事件から一週間後、自宅の訓練場でノゾミは今、銃形態のサクラから薄い白銀が混ざった空色の光弾・・・NSで構成した弾丸を三弾程、撃ち出す。

ズガガガァンッ!!

撃ち出された三弾の弾丸はノゾミの意思によって障害物である壁を避け、ターゲットである訓練用ター○ネーターの核を的確に撃ち抜く。

「うん。最初の時と比べて、シューターの構成密度と操作が大分良くなってるね。」

「ありがとうございます。明日奈さん。明日奈さんやリサさんが色々と教えてくれたおかげです。」

その様子を見て、笑顔で関心しながらそう言う明日奈に対し、ノゾミは頭を下げながらそう言う。

「うんうん♪シューターに関しては大丈夫そうだね。じゃあ、次はスフィアの生成と操作の訓練に入ろうか。」

「?スフィア?」

笑顔で頷きながらそう言う明日奈に対し、ノゾミは首を傾げながらそう言う。

「フフフ……一回、やってみせるからよく見ててね……」

ポウ・・・

対する明日奈は笑顔でそう言いながら、掌の上にNSで構成された、野球ボールサイズの薄い榛色が混ざった空色の光の球を生成する。

「これがスフィア……自分の掌から離れた銃だと言えば良いかな?これを動かしながら、これからもシューターを撃ち出すの……こんな具合に……」

明日奈がそう説明するなか、スフィアは明日奈の掌から離れ、

ズドォンッ!!ズドォンッ!!

ズガガァンッ!!

二弾のシューターを撃ち出し、遠くにある二体のター○ネーターの核を撃ち抜く。

「おぉっ!!」

「フフフ……これを身に付ければ、自分の目の前にいる敵の背後にスフィアを停滞させて、そこから不意討ちのシューターを食らわせたり、罠を仕掛けたりと色々と使い勝手は良いの……さっきのシューターよりは難易度は上がるけどね……」

その一部始終を見て、目を輝かせるノゾミに対し、明日奈は笑顔でそう説明した。
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