狙われた怪獣使い
翌日、ナカムラ家、ノゾミの部屋・・・
「あ~う~・・・」
どうも。皆さん。こんにちは。ノゾミ・ナカムラです。
あの『Xマジンラー』の洗脳した生徒や先生達を利用した襲撃事件の翌日、私は全身筋肉痛のため、今日は休みを取りました。
いつもの日課になっている朝練も今日はお休みです。っていうかできません。
「……NS ……か……」
ベッドで横になりながら、私は今、なっている筋肉痛の原因であり、昨日、お父さんからの遺伝で受け継いだ『伊邪那美』の“力”と一緒に覚醒した“力”のことについて、呟く。
NS・・・夢羽さんの故郷である方の地球から紫さんの協力の元、参戦してきた、同じNS覚醒者でリサさんの恩師である明日奈さん曰く『神に抗う力』で極限状態である際に稀に発現する“力”・・・
今回の私の場合、私がブルースコーピオンの猛毒にやられ、生死の境をさ迷っていたことで極限状態に陥り、さらに『伊邪那美』と蒼牙さんの神力によって私の中で発現の兆しを見せていたNSの枷が強引に外されたことで覚醒したらしいです。
NSは魔法とは似て非なる“力”で『イメージ』による身体強化や創造を可能にし、最大の特徴としては『神の権限』や『干渉系魔法』を無効化することができること。
デメリットとしては一晩眠るだけでフル回復する魔力とは違い、NSは全体の二割程度しか回復せず、使いすぎるとリバウンドが起きたり、使い果たすと約一ヶ月の昏睡状態に陥ること。
今回の私の場合、覚醒したてのNSでブルースコーピオンの猛毒を解毒したり、感応波で学園の生徒や先生達に施された『Xマジンラー』の洗脳を解いたことが筋肉痛の原因らしいです。
昏睡状態にならなかっただけ良い方だと明日奈さんには言われたけど、なるべく使いすぎないよう、気を付けないと・・・
とりあえず今日一日はしっかりと休んで、筋肉痛が治ったら、リサさんや明日奈さんの指導の元、NSを扱うための訓練をすることになりました。はい。
って私はさっきから誰に説明しているんだろう?
ガチャッ!!
「失礼します。お嬢様。」
「?マンティー?」
「お嬢様のご友人の方々がお見えになりました。」
「「………」」
部屋に入ってきたマンティーがそう言った瞬間、後からアカリちゃんとジェイ君がなんか暗い表情を浮かべながら入ってくる。
「?アカリちゃん?ジェイ君?どうしたの?」
マンティーと一緒に入ってきた二人に対し、私はなんとか上半身を起こしながらそう尋ねる。
「き、昨日、何があったか、カイン君達から聞いた……操られてたとはいえ、私達……!!」
「ごめん……なさい……」
そんな私に対し、アカリちゃんは泣きそうになりながら、ジェイ君は俯きながらそう言ってくる。
「いやいや。そんな謝んないでよ。二人とも。悪いのは二人を操っていた『Xマジンラー』だし。私もこうして無事なんだし。」
「「でも!!」」
「私は二人がケガもなく元に戻れただけでも良かったよ……だって二人とも、大切な友達だもん♪」
緊迫した表情でそう言ってくる二人に対し、私は笑顔でそう言う。
「う、うわあああぁぁぁっ!!」
「!?」
ガバッ!!
そんな私に対し、アカリちゃんは泣きながら抱きついてくる。って!?
「ごめんね!!ノゾミちゃん!!本当にごめんねぇ~~~!!!」
「アカリちゃん!!痛い!!私、今、全身筋肉痛だから思いっきり痛いぃぃぃっ!!?」
「うわあああぁぁぁんっ!!!」
「アカリちゃん……今は……抱きつかない方が……良い……気がする……」
私に抱きつきながら号泣するアカリちゃんに対し、ジェイ君は苦笑いしながらそう言う。
何はともあれ、二人や皆が元に戻って良かったです。
「あ~う~・・・」
どうも。皆さん。こんにちは。ノゾミ・ナカムラです。
あの『Xマジンラー』の洗脳した生徒や先生達を利用した襲撃事件の翌日、私は全身筋肉痛のため、今日は休みを取りました。
いつもの日課になっている朝練も今日はお休みです。っていうかできません。
「……
ベッドで横になりながら、私は今、なっている筋肉痛の原因であり、昨日、お父さんからの遺伝で受け継いだ『伊邪那美』の“力”と一緒に覚醒した“力”のことについて、呟く。
NS・・・夢羽さんの故郷である方の地球から紫さんの協力の元、参戦してきた、同じNS覚醒者でリサさんの恩師である明日奈さん曰く『神に抗う力』で極限状態である際に稀に発現する“力”・・・
今回の私の場合、私がブルースコーピオンの猛毒にやられ、生死の境をさ迷っていたことで極限状態に陥り、さらに『伊邪那美』と蒼牙さんの神力によって私の中で発現の兆しを見せていたNSの枷が強引に外されたことで覚醒したらしいです。
NSは魔法とは似て非なる“力”で『イメージ』による身体強化や創造を可能にし、最大の特徴としては『神の権限』や『干渉系魔法』を無効化することができること。
デメリットとしては一晩眠るだけでフル回復する魔力とは違い、NSは全体の二割程度しか回復せず、使いすぎるとリバウンドが起きたり、使い果たすと約一ヶ月の昏睡状態に陥ること。
今回の私の場合、覚醒したてのNSでブルースコーピオンの猛毒を解毒したり、感応波で学園の生徒や先生達に施された『Xマジンラー』の洗脳を解いたことが筋肉痛の原因らしいです。
昏睡状態にならなかっただけ良い方だと明日奈さんには言われたけど、なるべく使いすぎないよう、気を付けないと・・・
とりあえず今日一日はしっかりと休んで、筋肉痛が治ったら、リサさんや明日奈さんの指導の元、NSを扱うための訓練をすることになりました。はい。
って私はさっきから誰に説明しているんだろう?
ガチャッ!!
「失礼します。お嬢様。」
「?マンティー?」
「お嬢様のご友人の方々がお見えになりました。」
「「………」」
部屋に入ってきたマンティーがそう言った瞬間、後からアカリちゃんとジェイ君がなんか暗い表情を浮かべながら入ってくる。
「?アカリちゃん?ジェイ君?どうしたの?」
マンティーと一緒に入ってきた二人に対し、私はなんとか上半身を起こしながらそう尋ねる。
「き、昨日、何があったか、カイン君達から聞いた……操られてたとはいえ、私達……!!」
「ごめん……なさい……」
そんな私に対し、アカリちゃんは泣きそうになりながら、ジェイ君は俯きながらそう言ってくる。
「いやいや。そんな謝んないでよ。二人とも。悪いのは二人を操っていた『Xマジンラー』だし。私もこうして無事なんだし。」
「「でも!!」」
「私は二人がケガもなく元に戻れただけでも良かったよ……だって二人とも、大切な友達だもん♪」
緊迫した表情でそう言ってくる二人に対し、私は笑顔でそう言う。
「う、うわあああぁぁぁっ!!」
「!?」
ガバッ!!
そんな私に対し、アカリちゃんは泣きながら抱きついてくる。って!?
「ごめんね!!ノゾミちゃん!!本当にごめんねぇ~~~!!!」
「アカリちゃん!!痛い!!私、今、全身筋肉痛だから思いっきり痛いぃぃぃっ!!?」
「うわあああぁぁぁんっ!!!」
「アカリちゃん……今は……抱きつかない方が……良い……気がする……」
私に抱きつきながら号泣するアカリちゃんに対し、ジェイ君は苦笑いしながらそう言う。
何はともあれ、二人や皆が元に戻って良かったです。