狙われた怪獣使い
『アトラン王国』、北側・・・
「ふぅ……とりあえず、ここは終わったな……」
ジンガごと結界装置 を真っ二つにした後、一翔はそう言いながら変身を解き、和也の“力”を借りたバリアジャケット姿から元の姿に戻る。
「そうね。他の結界装置も破壊されて、結界が消えたみたいだから、ノゾミ達の元へ向かわないと……」
そんな一翔に対し、アミリを倒したスィンはそう言いながら、一輝の“力”を借りた黒い死白装のバリアジャケット姿から元の姿に戻る。
ズドドドッ!!
ズガガガァンッ!!
「うわぁぁぁっ!?」
「きゃあああっ!?」
が、その瞬間、何処からか紫の“光弾”が放たれ、不意を突かれた一翔とスィンはまともに食らい、吹き飛ばされる。
「残念だったなぁ!!」
「「!?」」
次の瞬間、“光弾”が放たれてきた方から先程、一翔に結界装置ごと真っ二つにされた筈のジンガが『無傷の状態』で現れる。
「ジンガ!?」
「どうして……あなたはさっき、一翔に結界装置ごと真っ二つにされて、倒された筈」
「生き残ったのはジンガだけじゃないわよ。」
「「!?」」
何故か無傷の状態で再び現れたジンガを見て、一翔とスィンがそう困惑の声を上げるなか、スィンに倒された筈のアミリの声が聞こえてくる。
見てみると、そこには戦闘の最中、アミリが吐き出した大量の蝶の使い魔の内の一羽がヒラヒラと飛んでいた。
バァンッ!!ズオオオォォォッ!!
次の瞬間、使い魔は内部から肉塊の触手を出しながら弾け飛び、
パキィィィンッ!!
「ふぅ……」
「「!?」」
肉塊はそのまま人の形を取り、アミリの姿に変わる。
「な、なんで……」
「フフフ……あなたの刀には不死殺しの“力”が宿っているみたいだから、直前に吐き出した使い魔の一体に再生能力を司る『あるウイルス』のコアと一緒に自分の意識の一部をバックアップとして移しておいたのよ。あなたに倒された後、すぐにでも復活できるようにね……」
自分を見て、そう戸惑いの声を上げるスィンに対し、アミリは不敵な笑みを浮かべながらそう説明する。
「?あるウイルス?」
「?」
そんなアミリが言った『あるウイルス』という単語に対し、一翔が首を傾げながらそう言い、スィンも首を傾げる。
『マスター。アミリの再生能力を解析してみたら、その再生能力を与えたウイルスが何なのか、わかったよ。』
そんななか、戦いの途中からアミリの再生能力の解析を行っていたメイがそう報告してくる。
『彼女の再生能力の源になっているウイルスの正体は『Tウイルス』……昔、お母さんの故郷である方の地球を破滅に導こうとした悪魔のウイルスだよ……』
次の瞬間、メイは真剣な表情でそう報告する。
「!?Tウイルスだと!?」
「それって確か昔、リサのお父さんが彩夏達に話した、リサが産まれるよりもずっと昔の地球で開発されたっていう……感染した人や動植物をゾンビや怪物に変える恐ろしいウイルスよね。なんであいつの身体にそのウイルスが!?」
『アミリだけじゃないよ。スィンさん。マスター……ジンガの身体からもTウイルスの反応を感じるよ!!』
そんなメイの報告を聞いて、そう困惑の声を上げる一翔とスィンに対し、今度はムイが真剣な表情でそう報告する。
「!?なるほど……さっき、僕は号殺剣で結界装置ごと真っ二つにしただけだった……その直後、隙を見て、ウイルスの“力”を使って復活したのか……」
「ククク……その通り……」
「けど……なんであんた達がそのウイルスを?」
「そりゃあリサ・アーチャー、いや、吉田梨沙の生まれ故郷である方の地球のアンブレラ社にTウイルスのデータを渡し、研究の末、完成させたのは俺達、『Xマジンラー』だからな。」
「「!?」」
「ジンガ。ベルゼバブがしくじったから撤退しろという命令がきたわ。」
ジンガが明かした、リサの生まれ故郷である方の地球で起きたTウイルス関連の事件の真相に一翔とスィンが驚愕の表情を浮かべるなか、アミリがそう言う。
「ちっ!!盛り上がってきたのに……まあいい。愉しい殺し合いの続きはまた次の機会にしといてやる……」
「じゃあね。お嬢ちゃん達。」
パァァァ
次の瞬間、ジンガとアミリはアミリが出現させた銀のオーロラでその場を去っていく。
「………」
「一翔……」
「……とにかく今はノゾミ達の元へ向かおう……」
「……わかったわ……」
そうして一翔とスィンも学園の敷地内に入り、ノゾミ達の元へと向かった。
「ふぅ……とりあえず、ここは終わったな……」
ジンガごと
「そうね。他の結界装置も破壊されて、結界が消えたみたいだから、ノゾミ達の元へ向かわないと……」
そんな一翔に対し、アミリを倒したスィンはそう言いながら、一輝の“力”を借りた黒い死白装のバリアジャケット姿から元の姿に戻る。
ズドドドッ!!
ズガガガァンッ!!
「うわぁぁぁっ!?」
「きゃあああっ!?」
が、その瞬間、何処からか紫の“光弾”が放たれ、不意を突かれた一翔とスィンはまともに食らい、吹き飛ばされる。
「残念だったなぁ!!」
「「!?」」
次の瞬間、“光弾”が放たれてきた方から先程、一翔に結界装置ごと真っ二つにされた筈のジンガが『無傷の状態』で現れる。
「ジンガ!?」
「どうして……あなたはさっき、一翔に結界装置ごと真っ二つにされて、倒された筈」
「生き残ったのはジンガだけじゃないわよ。」
「「!?」」
何故か無傷の状態で再び現れたジンガを見て、一翔とスィンがそう困惑の声を上げるなか、スィンに倒された筈のアミリの声が聞こえてくる。
見てみると、そこには戦闘の最中、アミリが吐き出した大量の蝶の使い魔の内の一羽がヒラヒラと飛んでいた。
バァンッ!!ズオオオォォォッ!!
次の瞬間、使い魔は内部から肉塊の触手を出しながら弾け飛び、
パキィィィンッ!!
「ふぅ……」
「「!?」」
肉塊はそのまま人の形を取り、アミリの姿に変わる。
「な、なんで……」
「フフフ……あなたの刀には不死殺しの“力”が宿っているみたいだから、直前に吐き出した使い魔の一体に再生能力を司る『あるウイルス』のコアと一緒に自分の意識の一部をバックアップとして移しておいたのよ。あなたに倒された後、すぐにでも復活できるようにね……」
自分を見て、そう戸惑いの声を上げるスィンに対し、アミリは不敵な笑みを浮かべながらそう説明する。
「?あるウイルス?」
「?」
そんなアミリが言った『あるウイルス』という単語に対し、一翔が首を傾げながらそう言い、スィンも首を傾げる。
『マスター。アミリの再生能力を解析してみたら、その再生能力を与えたウイルスが何なのか、わかったよ。』
そんななか、戦いの途中からアミリの再生能力の解析を行っていたメイがそう報告してくる。
『彼女の再生能力の源になっているウイルスの正体は『Tウイルス』……昔、お母さんの故郷である方の地球を破滅に導こうとした悪魔のウイルスだよ……』
次の瞬間、メイは真剣な表情でそう報告する。
「!?Tウイルスだと!?」
「それって確か昔、リサのお父さんが彩夏達に話した、リサが産まれるよりもずっと昔の地球で開発されたっていう……感染した人や動植物をゾンビや怪物に変える恐ろしいウイルスよね。なんであいつの身体にそのウイルスが!?」
『アミリだけじゃないよ。スィンさん。マスター……ジンガの身体からもTウイルスの反応を感じるよ!!』
そんなメイの報告を聞いて、そう困惑の声を上げる一翔とスィンに対し、今度はムイが真剣な表情でそう報告する。
「!?なるほど……さっき、僕は号殺剣で結界装置ごと真っ二つにしただけだった……その直後、隙を見て、ウイルスの“力”を使って復活したのか……」
「ククク……その通り……」
「けど……なんであんた達がそのウイルスを?」
「そりゃあリサ・アーチャー、いや、吉田梨沙の生まれ故郷である方の地球のアンブレラ社にTウイルスのデータを渡し、研究の末、完成させたのは俺達、『Xマジンラー』だからな。」
「「!?」」
「ジンガ。ベルゼバブがしくじったから撤退しろという命令がきたわ。」
ジンガが明かした、リサの生まれ故郷である方の地球で起きたTウイルス関連の事件の真相に一翔とスィンが驚愕の表情を浮かべるなか、アミリがそう言う。
「ちっ!!盛り上がってきたのに……まあいい。愉しい殺し合いの続きはまた次の機会にしといてやる……」
「じゃあね。お嬢ちゃん達。」
パァァァ
次の瞬間、ジンガとアミリはアミリが出現させた銀のオーロラでその場を去っていく。
「………」
「一翔……」
「……とにかく今はノゾミ達の元へ向かおう……」
「……わかったわ……」
そうして一翔とスィンも学園の敷地内に入り、ノゾミ達の元へと向かった。