狙われた怪獣使い

ポセイドンVSフェニックス・・・

「「はぁ……はぁ……」」

涼華と覇道の戦いに明日奈が参戦する少し前、ほぼ互角に渡り合っていたポセイドンとフェニックスは互いに肩で息しながら、ディーペストハープーンと黒狼牙、カタストロフを構えながら睨み合う。

「ははは……なかなかやるな……」

「……ん?あれは……」

『!?明日奈さん!?』

『なんでここに!?』

フェニックスが笑いながらそう言うなか、涼華と覇道の戦いに参戦した明日奈の存在に気付いたポセイドンと夢羽、アイはそう言う。

「へっ……」スッ

そんなポセイドンに対し、フェニックスはそう言いながら左手の掌を向けて、炎を放とうとする。

ズドドドドドドドッ!!

ズガガガガガガガァンッ!!

「ぐはぁぁぁっ!?」

「『『!?』』」

が、その瞬間、何処からか、七弾の銃弾が放たれ、フェニックスに命中し、ダメージを与える。

「目の前にいる敵に注意を怠ってはダメだぞ。夢羽。」

「あ?」

『!?お母さん!?』

次の瞬間、リサと夢羽が元いた地球から明日奈と同じように紫の協力によってこの世界にきた夢羽の母親、直枝唄乃がそう言いながら、両手にカートリッジハンドガンを装備した状態で現れる。

『ポセイドン。一旦身体の主導権を私に返して。』

「あ、あぁ……」

そうして夢羽とポセイドンは人格を交代し、身体の主導権が夢羽に戻る。

「あ。そういえば、あなたは変身する時、人格が使い魔のポセイドンに変わるんだったな。」

「ん……お母さん。どうしてここに?」

「八雲紫っていう人に連れてきてもらったんだ。」

「くっ……誰だ?てめぇは……」

夢羽とそう話をする唄乃に対し、フェニックスはカタストロフを肩に担ぎながらそう尋ねる。

「この子の母親だ。娘が随分と世話になったな……」

対する唄乃はそう答えながら、右手のカートリッジハンドガンの銃口を向けながら睨み付ける。

左手のカートリッジハンドガンはソードモードにしている。

「夢羽。まだやれるな?」

「うん!!」

フェニックスを睨み付けながらそう尋ねる唄乃に対し、夢羽はそう答えながらディーペストハープーンと黒狼牙を構え直す。

「面白ぇ……母娘まとめて地獄に送ってやる……」

ボオオオォォォッ!!

そんな唄乃と夢羽に対し、フェニックスはそう言いながら、左手の掌から炎を放ってくる。

「“ダークバースト”!!」

ズガアアアァァァンッ!!

そんなフェニックスに対し、夢羽は黒狼牙の銃口から闇の上級魔法、“ダークバースト”を放つ。

ズガアアアァァァンッ!!

フェニックスの炎と夢羽の“ダークバーストは双方の間で相殺し、土煙が舞う。

「フッ!!」

「!?」

ズドドドドドドドドドドッ!!

ズガガガガガガガガガガァンッ!!

「ぐっ!?」

そんななか、上空に跳び上がった唄乃が右手のカートリッジハンドガンから十弾の銃弾を放ち、フェニックスに浴びせてダメージを与える。

「ちっ!!」ボォォォッ!!

唄乃が放った銃弾を受けたフェニックスは舌打ちしながら、カタストロフに炎を纏わせて、斬撃を放とうとする。

「フッ!!」ブンッ!!

「!?」

ガキィィィンッ!!

が、夢羽がディーペストハープーンを投擲して、フェニックスのカタストロフを手元から弾き飛ばす。

「ちょっと借りるぞ。」パシッ!!

「!?」

その直後、いつの間にか右手のカートリッジハンドガンを右太股に着いているホルダーにしまった唄乃がそう言いながら、右手でカタストロフを手に取りながらフェニックスの背後に着地する。

「はあああぁぁぁっ!!」

「!?」

ズバババババババババババババババァンッ!!

次の瞬間、唄乃は左手のソードモードのカートリッジハンドガンと奪ったカタストロフの二刀流でフェニックスを十数回と斬り裂いて、吹き飛ばす。

「ぐはぁぁぁっ!?」

「今だ!!夢羽!!」ブンッ!!

フェニックスがダメージを受けながら吹き飛ぶなか、唄乃はそう言いながら奪ったカタストロフを投げ捨て、夢羽はそう言いながら天高く跳び上がる。

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

「!?」

ズガァァァンッ!!

次の瞬間、夢羽はそう言いながら“ディープスパウダー”をフェニックスに食らわせ、

「ぐおおおぉぉぉーーーっ!?」

ドッカァァァンッ!!

そのままフェニックスと覇道が護っていた結界装置ガジェットに突っ込み、フェニックスごと爆散させた。
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