狙われた怪獣使い

『アトラン王国』、東側、サクヤ&ツバキVSデスガン・・・

「『はぁ……はぁ……』」

「フフフ……」

サクヤ&ツバキは今、マントの『メタマテリアル光歪曲迷彩』で姿を消したデスガンが放つ剣撃や銃撃に反撃の隙を与えられぬまま、追い詰めてられていた。

「くっ……あかん……ルナトリガーでの操作弾を当てようにも、姿が見えないんじゃ当てられへん……」

『こうなったら、あれを使うしかありませんが……なんとかして、奴の隙を作らないと……』

「!ツバキはん。うちにええ考えがあるんやけど……うちに任せてもらってええか?」

『サクヤ……わかりました……』

「そろそろ、終わり、に、してやる。」

『スカル!!マキシマムドライブ!!』

サクヤ&ツバキがそう話をするなか、デスガンはそう言いながら姿を消したまま、スカルのマキシマムとソードスキルの合わせ技、“ダークスカルスプラッシュ”を放とうとする。

「“フラッシュ”!!」

「!?」

ビカアアアァァァッ!!

が、その瞬間、ツバキと共にWに主体として変身したサクヤが“フラッシュ”を使い、自分を中心に強い光を発生させる。

「ぐっ……」

サクヤが発生させた光を受け、デスガンは思わず怯みながら姿を現し、立ち止まる。

「今や!!」

『なるほど……』

『サイクロン!!』

『ジョーカー!!』

『サイクロンジョーカー!!』

パキィィィンッ!!

それを見て、サクヤ&ツバキはそう言いながら、ルナトリガーからサイクロンジョーカーに変わる。

キュイーンッ!!

その直後、何処からか金色の機械的な鳥、22年前、月詠に作ってもらったエクストリームメモリが飛んでくる。

パァァァ・・・ガチャンッ!!

エクストリームメモリはツバキの身体を吸収し、ダブルドライバーと合体する。

ガッチャンッ!!

『エクストリーム!!』

パキィィィンッ!!

次の瞬間、サクヤ&ツバキはサイクロンジョーカーからサイクロンジョーカーエクストリームに強化変身した。

「!?その、姿は………!?」

「うちらのとっておき……の一歩手前や。」

『プリズム!!』

『もう、あなたの攻撃は通用させません。』

サイクロンジョーカーエクストリームに強化変身した自分達を見て、そう困惑の声を上げるデスガンに対し、サクヤ&ツバキはそう言いながら、胸のクリスタルサーバーから専用武器、プリズムビッカーを取り出し、プリズムメモリを使って、プリズムソードとビッカーシールドに分離させて構える。

「ふん………」

・・・スゥ・・・

対するデスガンはそう言いながら、マントの『メタマテリアル光歪曲迷彩』を使って、再び姿を消す。

「『……そこ(や)!!』」

ズバァァァンッ!!

「ぐおっ!?」

が、サクヤ&ツバキがそう言いながら、プリズムソードを振るった次の瞬間、プリズムソードがデスガンを捉える。

捉えられたデスガンはダメージを受けながら姿を現す。

「バカな……おまえ達、に、俺の、姿、は、見えない、筈……!!」

『このサイクロンジョーカーエクストリームに強化変身した私達は今、様々な情報を引きだし、相手の動きを先読みすることができます。』

「その様々な情報にはあんたに関する情報も含まれとる。せやからいくら姿を消そうとも、あんたが何処におって、どう攻撃するのかも今のうちらには丸わかりって訳や。」

姿を消した自分を捉えられたことについて、そう困惑の声を上げるデスガンに対し、サクヤ&ツバキはそう説明する。

「くっ………」

対するデスガンはそう言いながら、ダークスカルソードガン・ソードモードを構え直し、サクヤ&ツバキもプリズムソードとビッカーシールドを構え直す。

「「『………』」」

互いに睨み合った次の瞬間、

ガキィィィンッ!!

両者は同時に駆け出し、ぶつかり合った。
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