狙われた怪獣使い

「スィン!!」

アミリの攻撃を受け、変身が強制解除されたスィンに対し、ジンガの攻撃によって発生した土煙の中から一翔がそう言う。

「おいおい……おまえの相手は俺だろ?……はぁっ!!」

「!?」

バシィィィンッ!!

が、そんな一翔に対し、ジンガがそう言いながら、魔戒剣から伸ばした烈火炎装の鞭を巻き付かせ、身動きを封じる。

「ククク……はあああぁぁぁーーーっ!!」

ボオオオォォォッ!!

「ぐっ……!?」

次の瞬間、ジンガはそう言いながら、巻き付かせた烈火炎装の鞭の炎を燃え上がらせて、一翔にダメージを与え、

「おらあああぁぁぁーーーっ!!」

ドカァァァンッ!!

「ぐはぁぁぁっ!?」

魔戒剣を振るって、一翔を投げ捨てるかのように吹き飛ばす。

パァァァ・・・ドサッ!!

吹き飛ばされた一翔は変身が強制解除される程のダメージを負う。

「くっ……一翔……」

「くっ……」

「ククク……後一時間もすれば、ノゾミ・ナカムラは死ぬ……」

「大事な一人娘を失った時のあなた達がどんな表情を浮かべるか、見物だわ………」

変身が強制解除された一翔とスィンに対し、ジンガとアミリは不敵な笑みを浮かべながらそう言う。

「フ、フフフ………」

「フフ………」

「あ?」

「?何がおかしいのかしら?」

が、突然、不敵に笑いだした一翔とスィンに対し、ジンガとアミリは首を傾げながらそう言う。

「いや、随分と嘗められたなぁと思ってね……」

「うちのノゾミは毒なんかでそう簡単に死ぬ程、やわじゃないわよ………」

「はぁ?」

「なんですって?」

が、対する一翔とスィンが言った言葉に対し、ジンガとアミリは首を傾げながらそう言う。

「なにせノゾミは僕の……」

「私の……」

「「自慢の娘だからね!!」」

次の瞬間、二人はそう言いながら立ち上がった。
28/50ページ
スキ