いざ!魔武器生成と使い魔召喚へ!!

「そうか……ナカムラさんはまだ彼らに脅されてるんだね……おい!!おまえら!!いい加減彼女を解放しろ!!」

「はぁ………」

私がわかりやすく丁寧に説明してあげたのにも関わらず、カイン君達にそう言って突っかかってくる勇者(屑)に対し、私は思わずため息をこぼす。

またか……

こういったところが私がこいつを嫌う最も大きい原因であり、こいつが屑と呼ばれている所以……こいつは人の話を聞かないどころか自分と自分に群がるビッチ共の考えが一番正しいと考えている勘違いクソ野郎なのだ………

そして、今でもこいつは私がカイン君達に脅されて、仕方なく付き合っているという勘違いもとい妄想を信じきって、こんなことを言っている。

全く持って腹立たしい。

「……もう行こうぜ。皆。これ以上は時間の無駄だ。」

私がそう思っているなか、マコト君が嫌悪感を露にしながらそう言う。

まぁ、マコト君も巻き込まれてこの世界に来る前、この屑に長年、付きまとわれてたって言ってたもんね。本当に心中をお察しするよ。

「うん。そうだね。」

「だね。」

「……うん……」

「ですね。」

そんなマコト君に対し、私、アカリちゃん、ジェイ君、カイン君の四人はそう返事しながら、その場から離れようとする。
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