狙われた怪獣使い
一年Sクラス、教室・・・
ヒュンッ×2!!
「ノゾミちゃん!!」
「大丈夫!?」
「エレンちゃん……リッド先生……」
「左肩をやられてますね……今から治療しますね……」
「カイン君……」
「ダンテライ。もう障気はいいぞ。」
マコトと一緒に教室に転移した後、自分に駆け寄ってくるエレンとカイン、22年前に『伊邪那美』によって転生した、一翔達の友人でノゾミ達のクラスの副担でもあるヴィルフリッド・エレミア、通称リッドに対し、ノゾミが苦しそうにしながらそう言うなか、マコトは窓際で外の様子を見ているヴィオラにそう言う。
「わかった……ルナ……」
【あぁ……】
対するヴィオラはそう言いながら、自分の手に抱かれてるルナに指示し、ルナはそう返事しながら自身から発し、窓から外にいるアカリやジェイ達に絡みつかせていた障気を消す。
「“ヒールキュア”。」
パァァァ
カインはジェイに影狼で貫かれたノゾミの左肩の傷に両手を当て、“ヒールキュア”で治療を始める。
「か……カイン君達は……何ともなってないの……?」
そんななか、ノゾミは苦しそうにしながらもそうカイン達に尋ねる。
「俺達だけでなく、ヴィヴィオ先生もだけどな。」
「ヴィヴィオ先生も……?」
「あぁ……」
「ノゾミちゃんが学校に来る前に突然、皆、おかしくなって、ヴィヴィオ先生を襲おうとしたの。」
「でも、私やヴィオラちゃん、カイン君、マコト君、リッド先生の五人は何故か何とも起きなかったの。」
「それでボク達はさっきまでヴィヴィオ先生と一緒におかしくなった生徒や先生達を傷つけない程度に応戦しながら逃げてたんだけど、いつの間にかはぐれちゃったんだ。」
苦しそうにしながらもそう尋ねるノゾミにマコト、ヴィオラ、エレン、リッドの四人が現状について、そう説明しているなか、カインの“ヒールキュア”によって、傷は完全に癒える。
「ぐっ!?はぁ……はぁ……」
が、何故かノゾミはまだ苦しそうにしていた。
「!?ノゾミちゃん!!」
「お、おい!!大丈夫か!?ナカムラ!!」
「そんな……傷は完全に治ってるのに……どうして……」
「!?皆!!これを見て!!」
そんなノゾミの容体にヴィオラ、マコト、カインの三人がそう言うなか、エレンはそう言いながら、先程まで傷があったノゾミの左肩を指差す。
ジュウウウ・・・ッ!!
よく見てみると、ノゾミの左肩に青い痣のようなものが浮き出ている。
「!?これは『ブルースコーピオン』の毒の症状と同じ症状だよ!!」
ノゾミの左肩に浮き出てきた痣を見て、リッドは慌てながらそう言う。
ブルースコーピオン:『ヒャッカ砂漠』に生息している巨大な青いサソリの魔物。極めて狂暴な性格で尻尾の先には猛毒があり、刺されてから五時間以内に解毒薬を打たないと死に至る。
「!?毒ってまさか、さっきのジェイ君の影狼の刃に毒が!?」
「そんな……ジェイ君は影狼の刃に毒を仕込んでいなかった筈……」
「ジェイ達を操ってる糞野郎が仕込ませたんだよ!!クソッ!!」
「くっ……転移さえできれば、すぐに保健室に行って、解毒薬を取りに行くことができるのに……」
ノゾミに毒を盛られているということにヴィオラ、カイン、マコトの三人がそう言うなか、リッドは苦い表情を浮かべながらそう言う。
実は今、学園内でも結界の影響か、マコトの銀華によるノーモーションでの転移はできるが、普通の転移はできない状態だった。
「とにかくボクは今から保健室へ解毒薬を取りに行くから、皆はここで身を潜めて……」
「待ってください。いくらリッド先生でも今の状況で一人で行くのは危険ですよ。」
「マコト君……」
「俺も行きます。デューク。増殖体の銀華を渡しとくからこれを持って、ナカムラの傍にいてやってくれ。そうすれば、俺とリッド先生が解毒薬を手に入れた後、すぐに戻って、ナカムラに打ってやれる。」
「わかった。」
マコトはそう言いながらエレンに増殖体の銀華を渡し、エレンはそう返事しながら受け取る。
「それじゃあ、行こうか。マコト君。」
「はい。待ってろよ。ナカムラ。絶対に助けてやるからな。」
「うん……」
そうしてマコトとリッドは解毒薬を取りに保健室に向かった。
ヒュンッ×2!!
「ノゾミちゃん!!」
「大丈夫!?」
「エレンちゃん……リッド先生……」
「左肩をやられてますね……今から治療しますね……」
「カイン君……」
「ダンテライ。もう障気はいいぞ。」
マコトと一緒に教室に転移した後、自分に駆け寄ってくるエレンとカイン、22年前に『伊邪那美』によって転生した、一翔達の友人でノゾミ達のクラスの副担でもあるヴィルフリッド・エレミア、通称リッドに対し、ノゾミが苦しそうにしながらそう言うなか、マコトは窓際で外の様子を見ているヴィオラにそう言う。
「わかった……ルナ……」
【あぁ……】
対するヴィオラはそう言いながら、自分の手に抱かれてるルナに指示し、ルナはそう返事しながら自身から発し、窓から外にいるアカリやジェイ達に絡みつかせていた障気を消す。
「“ヒールキュア”。」
パァァァ
カインはジェイに影狼で貫かれたノゾミの左肩の傷に両手を当て、“ヒールキュア”で治療を始める。
「か……カイン君達は……何ともなってないの……?」
そんななか、ノゾミは苦しそうにしながらもそうカイン達に尋ねる。
「俺達だけでなく、ヴィヴィオ先生もだけどな。」
「ヴィヴィオ先生も……?」
「あぁ……」
「ノゾミちゃんが学校に来る前に突然、皆、おかしくなって、ヴィヴィオ先生を襲おうとしたの。」
「でも、私やヴィオラちゃん、カイン君、マコト君、リッド先生の五人は何故か何とも起きなかったの。」
「それでボク達はさっきまでヴィヴィオ先生と一緒におかしくなった生徒や先生達を傷つけない程度に応戦しながら逃げてたんだけど、いつの間にかはぐれちゃったんだ。」
苦しそうにしながらもそう尋ねるノゾミにマコト、ヴィオラ、エレン、リッドの四人が現状について、そう説明しているなか、カインの“ヒールキュア”によって、傷は完全に癒える。
「ぐっ!?はぁ……はぁ……」
が、何故かノゾミはまだ苦しそうにしていた。
「!?ノゾミちゃん!!」
「お、おい!!大丈夫か!?ナカムラ!!」
「そんな……傷は完全に治ってるのに……どうして……」
「!?皆!!これを見て!!」
そんなノゾミの容体にヴィオラ、マコト、カインの三人がそう言うなか、エレンはそう言いながら、先程まで傷があったノゾミの左肩を指差す。
ジュウウウ・・・ッ!!
よく見てみると、ノゾミの左肩に青い痣のようなものが浮き出ている。
「!?これは『ブルースコーピオン』の毒の症状と同じ症状だよ!!」
ノゾミの左肩に浮き出てきた痣を見て、リッドは慌てながらそう言う。
ブルースコーピオン:『ヒャッカ砂漠』に生息している巨大な青いサソリの魔物。極めて狂暴な性格で尻尾の先には猛毒があり、刺されてから五時間以内に解毒薬を打たないと死に至る。
「!?毒ってまさか、さっきのジェイ君の影狼の刃に毒が!?」
「そんな……ジェイ君は影狼の刃に毒を仕込んでいなかった筈……」
「ジェイ達を操ってる糞野郎が仕込ませたんだよ!!クソッ!!」
「くっ……転移さえできれば、すぐに保健室に行って、解毒薬を取りに行くことができるのに……」
ノゾミに毒を盛られているということにヴィオラ、カイン、マコトの三人がそう言うなか、リッドは苦い表情を浮かべながらそう言う。
実は今、学園内でも結界の影響か、マコトの銀華によるノーモーションでの転移はできるが、普通の転移はできない状態だった。
「とにかくボクは今から保健室へ解毒薬を取りに行くから、皆はここで身を潜めて……」
「待ってください。いくらリッド先生でも今の状況で一人で行くのは危険ですよ。」
「マコト君……」
「俺も行きます。デューク。増殖体の銀華を渡しとくからこれを持って、ナカムラの傍にいてやってくれ。そうすれば、俺とリッド先生が解毒薬を手に入れた後、すぐに戻って、ナカムラに打ってやれる。」
「わかった。」
マコトはそう言いながらエレンに増殖体の銀華を渡し、エレンはそう返事しながら受け取る。
「それじゃあ、行こうか。マコト君。」
「はい。待ってろよ。ナカムラ。絶対に助けてやるからな。」
「うん……」
そうしてマコトとリッドは解毒薬を取りに保健室に向かった。