狙われた怪獣使い

「さて、俺達も始めようか……」

その後、零斗はそう言いながら、ハイドブレイガンを構える。

ポォォォーーーッ×2!!ドカァァァンッ!!

『!?』

が、次の瞬間、零斗の背後にマンティスライナーとディラーネライナーが走ってきて、ガジェットⅢ型を轢いて破壊する。

「MSを置いてくるのを忘れてたから来てみれば、戦乱の兆しありだな。」

「来て正解だったな。」

「リヒテルさん!!蒼牙さん!!」

次の瞬間、マンティスライナーとディラーネライナーからそう言いながら下りてきたリヒテルさんと蒼牙さんに対し、僕はそう話しかける。

「ちっ!!『幻想の守護者』と『次元の守護神』か!!」バッ!!

リヒテルさんと蒼牙さんの姿を認識した零斗はそう言いながら、バックステップで後方に跳んで、距離を取る。

『マスター!!さっきのガジェットが破壊されたら、学園を覆っていた結界の範囲が狭まったよ!!』

「!?本当か?ムイ。」

『うん!!まだ学園自体は結界の範囲内だけど、それでも確実に範囲は狭まってるよ!!』

そんななか、ムイがそう報告してくる。

「もしかすると、あのガジェットが一種の『結界装置』の役目を担っていたのかもしれませんね………ムイ。」

『既に解析済みだよ!!ツバキさん!!ツバキさんの思ってるようにあのガジェットⅢ型は『結界装置』で他に三機の『結界装置』が三ヶ所に設置されてるよ!!』

「仕事が早いなぁ………」

『今から解析した残り三機の『結界装置』の場所をメイ、アイ、ツバキさんに送るよ!!』

ムイの仕事の早さにサクヤがそう言って感心するなか、ムイはそう言いながら、解析した残り三機の『結界装置ガジェット』の場所のデータをメイ、アイ、ツバキに送る。

「ちっ!!今回のガジェットの秘密に気付かれたか………」

そんななか、零斗が舌打ちしながらそう言った瞬間、零斗の周りに銀のオーロラが出現し、そこからフィロキセラワーム、サブストワーム、コキリアワーム、フリーズロイミュード、ソードロイミュード、シーフロイミュードの計六体の怪人が出現する。

「……リヒテル……」スッ

「わかっている。蒼牙閣下……来い!!マンティスゼクター!!」ガチャンッ!!

零斗が救援として呼び出した怪人達を見て、蒼牙はそう言いながらディラーネドライバー・ガンタイプを取り出し、リヒテルはそう返事しながらライダーベルトを取り出し、装着する。

ブゥゥゥンッ!!パシッ!!

すると何処からか、マンティスゼクターが飛んできて、リヒテルの手に収まり、蒼牙はライドカードをドライバーに装填して、スライドする。

「「変身!!」」

『カメンライド ディラーネ!!』

『Henshin』

パキィィィンッ×2!!

次の瞬間、リヒテルと蒼牙はマンティス・マスクドフォームとディラーネに変身し、

「キャストオフ!!」

『Cast Off』

ドカァァァンッ!!パキィィィンッ!!

『Change Mantis』

続いて、リヒテルはマンティス・ライダーフォームに変身する。

「一翔殿!!ここは私と蒼牙閣下、彩夏が引き受ける!!」

「だから、おまえ達は残りの『結界装置』を!!」

変身した後、リヒテルと蒼牙はそう一翔に言いながら、自分達のインテリジェントデバイスであるマテリアルクオリアとスピットドラグード、マテリアルドラゴーネガンダム・蒼牙カスタムとウィンドドラゴーネを起動させて構える。

「わかりました!!」

対する一翔はそう言いながらスィン達を連れて、残りの『結界装置』の破壊に向かった。

「ロイミュードは私が相手をし……」

「私がワームの相手をする……彩夏。おまえはあのダークライダーを!!」

「了解www」

「ッ……良いだろう……先ずは貴様から叩き潰す!!」

一翔達が向かっていった後、そう話をする蒼牙、リヒテル、彩夏の三人に対し、零斗はそう言いながら呼び出した怪人達と共に向かってくる。

こうして彩夏・リヒテル・蒼牙VS零斗・六体の怪人の戦いが始まった。
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