「じゃあ、次は俺だな……」ｽｯ

マコト君はそう言いながら、柄が黒い銀のナイフを見せてくる。

「名前は銀華。能力は形状変化と増殖、銀華がある所にノーモーションで転移ができる能力だ。」

なるほど、マコト君のもなかなか強い能力だね。

「じゃあ、最後は私だね。」ｽｯ

私はそう言いながら、サクラを取り出す。

「名前はサクラ。見ての通り、銃剣で銃形態と剣形態に変形できるよ。能力は銃形態の時、魔力弾と実弾、両方が使えるのと魔法の威力強化と氷結……サクラの銃形態の時に撃った弾や剣形態の時の刃に触れた水分を凍らせることができるの。」

お母さんのレインと同じ能力が宿るなんて嬉しいな。

「後は学習機能って能力を持ってるよ。」

「？学習機能？」

「「「？」」」

私が言った『学習機能』について、そう言うマコト君を始めとする四人は首を傾げる。

「あぁ、早い話が私が見た、聞いた異能を学習して、常に進化する能力だよ。」

「おい。ちょっと待て。じゃあまさか、さっき説明した俺らの魔武器の能力を！？」

「「「！？」」」

「……ごめん♪ちゃっかり学習させてもらっちゃった♪てへ☆ミ♪」

私のサクラの能力を説明を聞いた後、そう言うマコト君を始めとする四人に対し、私は軽く舌を出し、左拳で軽く頭を叩きながら笑顔でそう言う。

こういう時はこうやれば、大抵は大丈夫って彩夏さんが教えてくれたんだよね。

「ノゾミちゃん、可愛いぃ～～～！！」ﾀﾞｷｯ!!

「っと……」

何故かアカリちゃんに抱きつかれました。

「可愛いから許す！！」

「うん……可愛い……から……許す……」

「まぁ、別に減るものじゃありませんしね。」

「っていうかなんでそのネタを知ってるんだよ。」

彩夏さんに教えてもらったからだよ。

まぁ、とりあえずこの四人との友情にヒビが入らずに済んでよかった♪