狙われた怪獣使い

ナカムラ家からフォールテ学園までの通路・・・

「!あいつは……」

街中で怪人達と戦っているフェン達の所に阿号とにとりを送った後、学園へと向かう僕達の前に白髪赤目の青年がガジェットⅢ型を伴って立ち塞がる。

あ。因みに今の視点は作者から変わって僕、一翔・中村なので悪しからず。

「来たか……この世界の英雄達………」

ボオオオォォォッ!!

僕がそう思っているなか、青年はそう言いながら、右手の掌から炎を放ってくる。

「ッ!!」

パァァァ・・・ズガァァァンッ!!

青年が放ってきた炎を僕は22年前、月詠からクリスマスプレゼントとして貰った、結界発生魔防具である炎の形をした紅い宝石が嵌め込まれた銀の腕輪で結界を発生させて防ぐ。

「ちっ!!この程度の攻撃は簡単に防ぐか………」

「あなた……何者?」

自身が放った炎が防がれたことに舌打ちしながらそう言う青年に対し、スィンが真剣な表情でそう尋ねる。

「俺の名は白馬零斗……『Xマジンラー』の幹部だ………」

対する青年、零斗は僕達を睨み付けながらそう言う。って!?

「!?『Xマジンラー』の幹部!?」

『!?』

「………」ガチャンッ!!

自分達の前に立ち塞がった零斗が『Xマジンラー』の幹部だということにスィンはそう困惑の声を上げ、僕達も驚愕の表情を浮かべるなか、零斗はカイザドライバーに酷似したベルトを取り出し、装着する。

「………」スッ

続けて零斗はこれまたカイザフォンに酷似した携帯を取り出す。

666 ENTER

『STANDING BY』

「変身。」

『COMPLETE』

パキィィィンッ!!

次の瞬間、零斗は複眼がワインレッド、黄色のラインが紫になったカイザに変身した。

「!?なっ!?」

「ちょっwwwカイザとかwww」

「この姿の名は仮面ライダーハイド……組織が俺に与えてくれた“力”だ………」

カイザ改めハイドに変身した後、零斗はそう言いながらカイザブレイガンならぬハイドブレイガンを取り出し、フォトンの刃を形成する。

「全ての英雄スーパーヒーローは……俺が叩き潰す……」

ドンッ!!

次の瞬間、零斗はそう言いながら、僕達の方に向かってくる。

ズガァンッ!!

「ッ!!」

が、そんな零斗の足元に紅い光弾が撃ち出され、零斗は足を止める。

「悪いけどwwwあんたの相手はオレにやらせてもらうぜwww」ガチャンッ!!

次の瞬間、彩夏は銃形態にしたフラッシュフォンを構えながら、そう言いながらフラッシュドライバーを取り出して装着し、フラッシュフォンを銃形態からフォン形態に変えて、変身コードを入力する。

461 ENTER

『STANDING BY』

「変身!!」

『COMPLETE』

パキィィィンッ!!

次の瞬間、彩夏はフラッシュに変身する。

「ッ!!」バッ!!

変身した彩夏の姿を見て、零斗はハイドブレイガンを構えながら、戦闘体制を取る。

そんななか、舞人さんが乗るマイトガインが結界を破壊しようと学園の方へ向かう。

「行かせるか……ハイドバッシャー!!」

が、零斗がそう言った瞬間、無人のサイドカー、ハイドバッシャーがその場に走って現れる。

『BATTLE MODE』

パキィィィンッ!!

ズドドドドドドドドドドドドッ!!

ズガガガガガガガガガガガガァンッ!!

『うわぁぁぁっ!?』

次の瞬間、ハイドバッシャーはビークルモードから巨大なロボ形態、バトルモードに変形し、右腕のフォトンバルカンと左腕のエグザップバスターをマイトガインに向けて放ち、マイトガインを撃ち落とす。

「舞人さん!!」

「ハイドバッシャー。おまえはあのマイトガインを始末しろ。」

撃ち落とされたマイトガインを見て、スィンがそう言うなか、零斗はそうハイドバッシャーに指示を出し、ハイドバッシャーはマイトガインの方に向かっていった。
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