その頃、ナカムラ家、リビング・・・

「「「「！？」」」」

ノゾミが学園で『Ｘマジンラー』に操られた教師や生徒達の襲撃を受けていた頃、屋敷のリビングで寛いでいた一翔、スィン、ツバキ、サクヤの四人は学園全体を包み込むように展開された結界の魔力を感知する。

「……一翔。これは……」

「あぁ、学園を包み込むように結界が張られた。ヴィヴィオからは今日、そんな結界を張るなんて聞いてないし、それに嫌な魔力を感じる……それこそ、悪意を込められた魔力がな………」

「じゃあ、やっぱり……」

「あぁ、十中八九、『Ｘマジンラー』の仕業だ……ツバキ！！」

「既にムイとメイと協力して、学園に張られた結界を解析済みですよ。マスター。」

「で、どうだったの？」

『正直、厄介としか言えないね………』

『かなり強力な……空間隔絶系……正直、サイライナーでも……突破は難しいと思う………』

学園全体を包み込んだ結界の解析結果について、そう尋ねるスィンに対し、ムイとメイは真剣な表情でそう答える。

(一翔さん！！大変です！！)

「フェン……どうかしたのか？」

(街中で今、大量のイマジンとホラー、グールが現れました！！)

「！？ちっ……今度は学園だけでなく、街の方にも狙ってきたか……いや、街の方はこっちの気を引くための陽動か……」

(今、兵士やギルド員達に一般人の避難誘導をしてもらって、怪人達は私とデネブで相手をしているんですが……)

「わかった……こっちからは阿号とにとりを向かわせるから、なんとか持ちこたえてくれ……」

(わかりました。)

そう言う僕の指示に“念話”越しにそう言うフェンの返事を聞いた後、僕はフェンとの“念話”を切る。

あ。どーも。巻き込まれで『冥界神』で今はノゾミの父親の一翔・中村です。はい。

なんかお久しぶりですねwww

っとふざけている場合じゃないな。

「サクヤ。阿号とにとり、彩夏、夢羽、涼華、舞人さんを呼んできてくれ。」

「了解や。一翔はん。」

そう指示を出す僕にそう返事しながら、サクヤはすぐさまリビングを出ていく。

「一翔……」

「……さっき、フェンから“念話”で街中に大量のイマジンやホラー、グールが出現したって連絡があった……」

「「！？」」

「とりあえず今は兵士や他のギルド員達が一般人の避難誘導をして、フェンとデネブが怪人達の相手をしているらしいから、そっちの方の救援に阿号とにとりを送って、僕、スィン、ツバキ、サクヤ、彩夏、夢羽、涼華、舞人さんの八人は学園の方へ向かう。」

「わかったわ。」

「了解です。」

「ちょっと待ちな。」

「「「！？」」」

「俺も行く………」

サクヤがリビングから出ていった後、僕、スィン、ツバキの三人がそう話をするなか、いつの間にか日課になっていた夢羽との勝負をしに来ていた克巳さんがそう言いながら入ってくる。

「克巳さん………」

「話を聞く限り、街中に怪人達を放し、学園に結界を張ったのは『Ｘマジンラー』なんだろ？だったら、俺も行く……『Ｘマジンラー』の企みを潰すために俺はエレンの使い魔として、この世界に来たからな……」

「……わかりました……」

こうして学園に向かうグループに克巳さんも加わることになった。まる。