新しい友達とお泊まり会
ど、どうも。はじめまして……で良いのかな?
視点はノゾミちゃんから変わって今、使い魔召喚を行ったヴィオラ・ダンテライです。はい。
「ってここは何処だろう?」
首を傾げながらそう言う私の目の前には今、元いた世界でのエレンちゃんの家によく似た、古びた洋館があった。
ってあれ?私、確かエレンちゃんやノゾミちゃん達と一緒に学園のグラウンドで魔武器生成と使い魔召喚をしていた筈なのに……なんでここにいるんだろう?
ギィィィ・・・シュウウウ・・・
私がそう思いながら首を傾げるなか、洋館の正面にある玄関の扉がひとりでに開き、そこから黒い障気が洩れ出てくる。
「?この障気を辿っていけば良いのかな……」
私は首を傾げながら、そう言いながら洋館の中へと入っていく。
十数分後、洋館内・・・
「!あれは……」
障気を辿りながら洋館内を歩くこと十数分後、私は一つの机の上に置かれた熊のぬいぐるみを見つける。
よく見ると、辿った障気はそのぬいぐるみから出ていることがわかる。
「?このぬいぐるみは何だろう……?」
【……何者だ?貴様……】
「!?」
ぬいぐるみを見ながら、首を傾げながら私がそう言うなか、何処からか、そう言う声が聞こえてくる。
って一体何処から!?
聞こえてきた声に対し、私はそう思いながら辺りを見渡し、声の主を探し始める。
が、人影はおろか、魔物や精霊のような人外の姿は何処にも見当たらない。
?今の声は一体何処から……?
【何処を見ている?こっちだ。】
「え?」
私がそう思いながら首を傾げるなか、謎の声は私の目の前の方から聞こえてくる・・・
【もう一度聞く……貴様は何者だ………?】
次の瞬間、目の前にあるぬいぐるみからそう問いかける声が聞こえてきた・・・って、
「ぬいぐるみが喋った!?」
目の前にあるぬいぐるみが話しかけてきたことに対し、私は思わずそう困惑の声を上げる。
って何これ!?これも魔法なの!?
【……質問に答えろ……貴様は何者だ……?】
私がそう思っているなか、ぬいぐるみはそう尋ねてくる。
「あ。ごめんなさい。私はヴィオラ・ダンテライ。使い魔召喚したら、何故かここに来ました。」
【使い魔召喚だと?】
「はい。え~と、あなたは?」
【我の名はルナティック。遥か昔、黒魔術師 クロム・アーサーがぬいぐるみを媒体にすることで生み出した『生きた魔法』、“ルナティック・パラダイス”そのものだ。】
「!?生きた魔法……?」
【ヴィオラよ。貴様は先程、使い魔召喚をしたら、ここに来たと言っていたが……どこかおかしなところはないか?】
「?おかしなところ?」
【例えば、息苦しいとかそういった感覚はないか?】
「う~ん……別に何ともないけど………」
【……どうやら貴様は我を扱うに相応しい器の持ち主のようだ……】
「?」
どういうこと?
ぬいぐるみ改めルナティックが言ったことに対し、私はそう思いながら首を傾げた。
【……我の創造主である黒魔術師 クロムは己の死期を悟っていた……クロムはこの世を去る前に己の魔法を少しでも遺そうと考え、先に逝ってしまった自らの娘の形見だったぬいぐるみを媒体にして、我を造り出した………】
そんななか、ルナティックは自分が造られた経緯について、語り出した。
【だが、クロムが扱う魔法、黒魔術の特性からか、我は所有者のいない状態の時、触れた者の狂気を増長させ、狂わせる障気を発するようになった……今、この館を充満し、漂っている障気がそれだ……】
そう言うルナティックの声色は何処か悲しげで、表情も何処か悲しそうな表情をしていた。
【クロムが亡き後、我はクロムと共に過ごしたこの館で待ち続けた……我が発する障気をものともせずに我を手にすることができる者を……】
「そっか……ルナティックはずっと一人ぼっちだったんだね……」
ルナティックがそう言った後、私はそう言いながらルナティックに近づき、抱き上げる。
「ねぇ。ルナティック。私の使い魔になってくれる?」
【無論だ。貴様は我の発する障気をものともせず、我を手にした……貴様は我が仕えるべき主に相応しい……】
カァァァ
ルナティックがそう言った瞬間、私の右手の甲に黒い月のような紋章が刻まれる。
こうして私は大昔に黒魔術師に造り出された『生きた魔法』、ルナティックを使い魔にした。
視点はノゾミちゃんから変わって今、使い魔召喚を行ったヴィオラ・ダンテライです。はい。
「ってここは何処だろう?」
首を傾げながらそう言う私の目の前には今、元いた世界でのエレンちゃんの家によく似た、古びた洋館があった。
ってあれ?私、確かエレンちゃんやノゾミちゃん達と一緒に学園のグラウンドで魔武器生成と使い魔召喚をしていた筈なのに……なんでここにいるんだろう?
ギィィィ・・・シュウウウ・・・
私がそう思いながら首を傾げるなか、洋館の正面にある玄関の扉がひとりでに開き、そこから黒い障気が洩れ出てくる。
「?この障気を辿っていけば良いのかな……」
私は首を傾げながら、そう言いながら洋館の中へと入っていく。
十数分後、洋館内・・・
「!あれは……」
障気を辿りながら洋館内を歩くこと十数分後、私は一つの机の上に置かれた熊のぬいぐるみを見つける。
よく見ると、辿った障気はそのぬいぐるみから出ていることがわかる。
「?このぬいぐるみは何だろう……?」
【……何者だ?貴様……】
「!?」
ぬいぐるみを見ながら、首を傾げながら私がそう言うなか、何処からか、そう言う声が聞こえてくる。
って一体何処から!?
聞こえてきた声に対し、私はそう思いながら辺りを見渡し、声の主を探し始める。
が、人影はおろか、魔物や精霊のような人外の姿は何処にも見当たらない。
?今の声は一体何処から……?
【何処を見ている?こっちだ。】
「え?」
私がそう思いながら首を傾げるなか、謎の声は私の目の前の方から聞こえてくる・・・
【もう一度聞く……貴様は何者だ………?】
次の瞬間、目の前にあるぬいぐるみからそう問いかける声が聞こえてきた・・・って、
「ぬいぐるみが喋った!?」
目の前にあるぬいぐるみが話しかけてきたことに対し、私は思わずそう困惑の声を上げる。
って何これ!?これも魔法なの!?
【……質問に答えろ……貴様は何者だ……?】
私がそう思っているなか、ぬいぐるみはそう尋ねてくる。
「あ。ごめんなさい。私はヴィオラ・ダンテライ。使い魔召喚したら、何故かここに来ました。」
【使い魔召喚だと?】
「はい。え~と、あなたは?」
【我の名はルナティック。遥か昔、黒魔術師 クロム・アーサーがぬいぐるみを媒体にすることで生み出した『生きた魔法』、“ルナティック・パラダイス”そのものだ。】
「!?生きた魔法……?」
【ヴィオラよ。貴様は先程、使い魔召喚をしたら、ここに来たと言っていたが……どこかおかしなところはないか?】
「?おかしなところ?」
【例えば、息苦しいとかそういった感覚はないか?】
「う~ん……別に何ともないけど………」
【……どうやら貴様は我を扱うに相応しい器の持ち主のようだ……】
「?」
どういうこと?
ぬいぐるみ改めルナティックが言ったことに対し、私はそう思いながら首を傾げた。
【……我の創造主である黒魔術師 クロムは己の死期を悟っていた……クロムはこの世を去る前に己の魔法を少しでも遺そうと考え、先に逝ってしまった自らの娘の形見だったぬいぐるみを媒体にして、我を造り出した………】
そんななか、ルナティックは自分が造られた経緯について、語り出した。
【だが、クロムが扱う魔法、黒魔術の特性からか、我は所有者のいない状態の時、触れた者の狂気を増長させ、狂わせる障気を発するようになった……今、この館を充満し、漂っている障気がそれだ……】
そう言うルナティックの声色は何処か悲しげで、表情も何処か悲しそうな表情をしていた。
【クロムが亡き後、我はクロムと共に過ごしたこの館で待ち続けた……我が発する障気をものともせずに我を手にすることができる者を……】
「そっか……ルナティックはずっと一人ぼっちだったんだね……」
ルナティックがそう言った後、私はそう言いながらルナティックに近づき、抱き上げる。
「ねぇ。ルナティック。私の使い魔になってくれる?」
【無論だ。貴様は我の発する障気をものともせず、我を手にした……貴様は我が仕えるべき主に相応しい……】
カァァァ
ルナティックがそう言った瞬間、私の右手の甲に黒い月のような紋章が刻まれる。
こうして私は大昔に黒魔術師に造り出された『生きた魔法』、ルナティックを使い魔にした。