「それじゃあ、各々で魔武器を作った後でまた集まって、その時に見せ合おうか。」

ジェイ君が取ってきた魔石をアカリちゃん達に配り終えた後、私はそう皆に言う。

確かお父さん達もそうしたんだよね。

「「「「さんせ～い。」」」」

はい。という訳で私達は一旦分かれて、各々で魔武器を作ることにしました。

「さてと……」

アカリちゃん達と分かれた後、私はそう言いながらリサさんから贈られてきた魔石を見つめる。

多分、この魔石、純度100％なんだろうな……こんな良いものを贈ってくれたリサさんにも恥じないような私だけの良い魔武器ができますように……

私はそう想いながら集中して、ヴィヴィオ叔母さんに言われた通りに質の良い魔力を流し込む。

パァァァ

すると魔石が光輝きながら、形を変える。

「……銃剣？」

光が落ち着くと、私の手にはピンク色の銃身に雪のように白い刀身が仰け反った形で収納された銃剣が握られていた。

これ、銃形態と剣形態に形態変化できるみたいだね。

「……サクラ……」

魔武器を作った後、私はそう名付ける。

実は最初から付ける名前は決めてたんだよね。

お父さんが一番最初に手にした魔武器の名前がツバキなら、私はサクラって名前にしようって。

パァァァ

私がそう思ってるなか、サクラは光輝き、能力の説明が頭の中に流れていく。

「……うん。なかなか良い能力だね。」

頭に流れてきたサクラの能力について、私は満足しながらそう言った。