夏と言えば海。海と言えば・・・ビーチ?いや、砂漠!!

「さてと、それじゃあ、私達も帰ろうか……」

アイスレックス達を無事帰した後、私は操作パネルを弄りながらそう言う。

どうやらこの転移装置、座標さえ入力すれば、その座標の場所に転移したり、逆にその座標の場所にあるものを転移でこちらに移動させることができるみたい……

これなら、拘束した密猟団も連れて、転移で一気に帰れる

「……許さねぇ……」

「え?」

私がそう思いながら、操作パネルを弄っている最中、そう言うリーダーの声が聞こえてくる。

「許さねぇ……俺達をコケにしやがって……」

バキィィィンッ!!

「「「!?」」」

いつの間にか意識を取り戻していたリーダーはそう言いながら、“アイスバインド”を自力で破壊して解く。ってマジで!?

「………」スッ

“アイスバインド”を自力で破壊した後、リーダーは懐からDの文字が入った、茶色いUSBメモリを取り出す。

ってあれってまさか!?

USBメモリ・・・ガイアメモリを見ながら、私がそう思っているなか、リーダーは取り出したガイアメモリのスィッチを押す。

『デザート!!』

そう言う音声が鳴り響くや否や、リーダーはガイアメモリを首筋に当てる。

パキィィィンッ!!

すると茶色いガイアメモリ、デザートメモリがリーダーの身体に入り、リーダーを砂人形のような怪人、デザートドーパントに変貌させた。ってはぁ!?

「!?人間が……」

「怪人に……変わっ……た……!?」

「ウオオオォォォーーーッ!!“力”が溢れてくる!!まさか、前の仕事であの組織から報酬の一部として貰ったこのメモリがこれ程の“力”をくれるとは……!!」

リーダーがデザートドーパントに変身したのを見て、アカリちゃんとジェイ君の二人がそう困惑の声を上げるなか、デザートドーパントは雄叫びを上げながらそう言う。って、

「そのガイアメモリ、それにこの転移装置……あなた達に渡した組織は『Xマジンラー』ね……」

デザートドーパントに変身しているリーダーに対し、私は真剣な表情でそう言う。

この転移装置、よくよく調べてみたら、魔力を一切使わない造りになっていたから妙だとは思ってたけど……

「!?貴様……あの組織のことを知っているのか?」

私が転移装置を見ながらそう思っているなか、デザートドーパントはそう尋ねてくる。

「ちょうどこの前、その組織とちょっとだけやり合ったばっかだからね。」

『ドライバーオン・プリーズ』

『シャバドゥビタッチヘンシーン!!シャバドゥビタッチヘンシーン!!』

「変身。」

『ソル・プリーズ。サンサン・・・サンサン・・・!!』

パキィィィンッ!!

対する私はそう答えながら、ホープ・ソルスタイルに変身した。
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