放課後、『希望の翼』・・・

「っていう訳だから、高ランクで何か良い依頼ない？デネブ。」

その後の放課後、アカリちゃんとジェイ君と一緒に『希望の翼』に来た私はそう受付のデネブに尋ねる。

「そうだなぁ……Sランク三人で行くんなら……(ｺﾞｿｺﾞｿ)……お。これなんか良いんじゃないか？」

対するデネブはそう言いながら、手元にあるたくさんの依頼書を漁った後、一枚の依頼書を取り出し、見せてくる。

ん～と、なになに・・・

依頼ランク：SSランク

依頼人：喫茶店、『Sweet』のオーナー

内容

ヒャッカ砂漠に生息する魔物、サボテンズキラーの頭に付いている蜂蜜の実を可能な限り、採取してきて欲しい。

報酬：20万G(但し、採取した蜂蜜の実が多ければ、倍額にする。)

・・・なかなか良いんじゃない？

「うん。これくらいの報酬なら、良いものをプレゼントとして買ってあげられるよ♪」

「決まり……だね……」

私がそう思いながら依頼書を見ているなか、横から依頼書を覗き見ていたアカリちゃんとジェイ君がそう言う。

「じゃあ、この依頼を受けるね。デネブ。」

「わかった。気を付けてな。」

こうして私達三人はサボテンズキラーの頭の蜂蜜の実の採取に向かうことになった。まる。