「ーーーっていう訳だから、四人に手伝ってもらいたいんだけど……」

「なるほどな………」

そう言うアカリちゃんの事情説明を聞いた後、マコト君がそう呟く。

なんでも今日はアカリちゃんのお母さんとお父さんの結婚記念日らしく、今朝、そのことを思い出したアカリちゃんは今日、高ランクの依頼を受けて、その報酬で二人に何かプレゼントをって考えたらしいのです。はい。

まぁ、Sランクが五人もいればSSランク若しくはSSSランクも受けれるからね。

あ。言い忘れていましたが、アカリちゃん、ジェイ君、カイン君、マコト君の四人も私と同じSランクです。

って私はまた誰に説明してるんだろう？

「すいません。僕は今日、父上の仕事の手伝いがあるので………」

「悪い。俺も。今日は師匠……ナカムラの親父さんと修行する約束してんだ………」

私がそう思いながら首を傾げるなか、カイン君とマコト君の二人が申し訳なさそうな表情でそう言う。

そういえば最近、マコト君、同じ巻き込まれだからということでお父さんから半強制的に修行、着けてもらってるんだよね・・・

「そっかぁ……じゃあ、仕方ないね……ノゾミちゃんとジェイ君は？」

「私は大丈夫だよ♪」

「僕も……大……丈……夫………」

「本当！？じゃあ、二人とも、手伝ってくれる！？」

「うん♪」

「良い……よ……」

「ありがとぉーーーっ！！」

笑顔でそう了承する私とジェイ君に対し、アカリちゃんは笑顔でそう言いながら頭を下げる。

こうして私とジェイ君は放課後、アカリちゃんと一緒にギルドの依頼を受けることになった。