ホワイトファングについて

ナカムラ家、食堂・・・

「それじゃあ、次はこの組織について、説明するか……」

ヴゥンッ!!

「?白い牙が並んだ顎……?」

トイレから戻ってきた後、シャトラがそう言いながら展開した空間モニターに映し出されている『白い牙が並んだ顎』のようなマークを見て、月音は首を傾げながらそう言う。

「これは『Xマジンラー』、ショッカーに続いて現れた第四の組織、ホワイトファングのトレードマークだ。」

「ホワイトファング……まんまですね。」

(っていうかショッカーまでいるのか……)

「この組織は怪人や怪獣こそいないが、主にG装備やZズィー装備といった兵器を開発・運用をし、『人類の覚醒』を目的に暗躍している。」

「?Z装備?」

「?」

シャトラの口から出た『Z装備』という新たな単語に対し、月音は首を傾げながらそう言い、りゅーきも同じように首を傾げる。

「……Z装備というのは『ゾイド』をベースに開発された機体の総称だ。」

ヴゥンッ!!

そんな二人にそう説明しながら、シャトラはG4事件で遭遇したアロザウラーやライガーゼロ・イェーガーの姿を空間モニターで展開する。

「……人型のG装備とは違って、恐竜や動物を模したものが多いみたいですが……」

「地上戦を想定して開発された機体だからな。オプションカスタマイズ性が高く、機動力も高いから、地上戦においてはG装備よりも厄介な性能を持っているわ。」

ヴゥンッ!!

シャトラはそう説明しながら、白い獅子のようなZ装備を空間モニターで映し出す。

「これは『ライガーゼロ』。希望島で開発されたZ装備第1号機であり、ライオン型の大型Z装備。野生体の強味である高い機動性と近接能力を持つ他、最大の特徴である外装換装機能『CASチェンジング・アーマー・システム』を持ち、換装することで様々な戦闘スタイルに対応できるようになっている。」

「なるほど……仮面ライダーで言うフォームチェンジができるってことですか?」

「あぁ……その中で高速戦闘に特化しているのが一度は連中に奪われてしまった『イェーガー』だ。」

シャトラはそう言いながらライガーゼロ・イェーガーが映し出された空間モニターを月音の観やすい位置まで移動させる。

「ライガーゼロのCASの一つで先も言った通り、高速戦闘に特化している。

背部に可変式の大型イオンブースターを二基搭載し、軽量化した走行によって非常に高い運動性と高速性を獲得している。

一方で対弾性が低く、武装も四肢に搭載された切断爪『ストライクレーザークロー』の他、射撃武器は頬部の実弾バルカンポッドと尾部先端のエネルギー弾のフライングバルカンポッドしか無い。

しかし持ち前の機動性を活かすことで相手を翻弄しながら装甲の隙間を切り裂いていくという芸当も可能としている。」

「なるほど……って『一度は奪われてしまった』?」

「あぁ、情けない話だが、この機体は一度ホワイトファングに盗まれ、一時期は奴らの機体として利用されてしまった代物でな。今は装着者パイロット共々、機動六課こちら側の頼もしい味方ではあるんだが……」

(そんなヤバそうな組織にそんなヤバそうな兵器盗まれるなよ。)

「………」

「……うむ。君の言いたいことはわかるが、奴等は狡猾でな。あの手この手で奪いにくるんだ……」

なんとも言えない表情で見つめる月音に対し、シャトラは苦虫を噛み潰したような表情でそう言う。

「はぁ……」

「……続いてはこいつだな。」

ヴゥンッ!!

シャトラはそう言いながら、今度はアロザウラーを空間モニターで映し出す。

「これは『アロザウラー』。中型の肉食恐竜型Z装備。肉食恐竜らしく近接能力に長けており、パワーも高い。火炎放射器や背部に二連ビーム砲を標準装備しており、その上オプションで他砲撃武器も装備可能。

量産性もよく、モビルドールシステムによって無人操縦運用されている。」

「つまりはロボット若しくはドローンってことですか?」

「あぁ、その認識で間違いはないだろう。」
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