『Xマジンラー』について

「!!?」

「……話は聞いてはいたけど……」

「ここまでとは……」

その頃、現場検証のために訪れた『フォールテ学園』の現状を目の当たりにしたノゾミの目が見開くなか、共に現場検証に来ていたティアナとアインハルトは苦虫を噛み潰したような表情でそう言う。

普段は『フォールテ学園』を護るために周囲を囲んでいた外壁は見るも無残に崩れ、中にあった学園もまた空爆にでもあったかのように窓ガラスは全て割れ壁も所々崩れてる等、最早廃校になったと云ってもおかしくない酷い有り様だった。

「ッ……」

「これもノイズとやらの仕業なのか………さっきから舞っているこの炭みたいなのはなんだ……?」

「恐らくノイズに襲われた犠牲者の痕跡だと思われます……ノイズは触れた人間を自分諸とも炭素分解……炭にしてしまう“力”があるそうですから……」

かつてノイズの大群に襲われた、自身の通う『私立リディアン音楽院』のことが過ったのか、クリスが表情を歪ませるなか、首を傾げながらそう言うイタチに対し、雪那が冷静にそう説明する。

「ッ……!!」

「!?ノゾミ!?」

「ノゾミさんっ!?」

「「「!?」」」

「うっ……げぇぇぇっ!!?」

そんななか、突如、ノゾミが顔色を青くしながらその場でうずくまり、思わず吐いてしまう。

「はぁ……はぁ……っ!!」

(これは……ノイズのせいだけじゃない……っ!!)

学園の惨状を目の当たりにしたノゾミはすぐさま理解する。

この惨状は半分は怒りと憎しみで暴走した自身が生み出したものだということを……

「だ、大丈夫ですか……っ!?」

そんなノゾミにアインハルトはそう言いながら駆け寄り、背中をさする。

「……八神部隊長からは貴女が無理そうなら無理に同行させなくて良いと言われているんだけど……どうする?」

そんななか、ティアナが静かな声でそう尋ねてくる。

「ッ……行きます……行かせて……下さい……っ!!」

「ノゾミさん……」

「「………」」

「……わかったわ。でも、無理だけはしないようにね。」

アインハルトに背中を擦ってもらいながらもそう言って懇願するノゾミの姿に雪那が心配そうにそう言い、イタチとクリスが何とも言えない表情で見守るなか、ティアナは真剣な表情でそう言って許可する。

その後、ティアナ達はノゾミの精神状態等を気遣いながら、学園内へと入っていった。
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