『Xマジンラー』について

「え?デネブがこの世界のギルドって所の受付で?マジでですか?」

「マジだ。」

『因みに今はそのギルドのマスターをしているフェン・フィニーノと契約しているよ。』

数秒後、そう尋ねながら覚醒する月音に対し、シャトラとスカリエッティはそう説明する。

「……侑斗さんですらないのか……」

「桜井侑斗とは契約が終了した後に次元の歪みに巻き込まれてこの世界に来たらしいぞ。」

「なるほど……もしかして、そのフェンという人もデネブと一緒に仮面ライダーに?」

「あぁ、デネブ自身が持つゼロノスカードとリヒテルという人から譲り受けたライダーパス、彩夏姉さんが開発したドライバーを使ってな。」

「……『時間の対価』は?」

「デネブ自身がこの魔法の世界に来た影響からか、払わなくて大丈夫ということになったらしい。」

「なんというご都合主義……」

(こりゃあモモタロス達も含めて私の知ってる奴らとは明らかに別の世界線だな……だったら、デネブを連れ戻す必要はないか……)

「っと話が逸れてすいません。続きをお願いします。」

「あぁ、そうだな……次はこいつの説明だな。」

ヴゥンッ!!

シャトラはそう言いながら、今度は影法師がトップとして組織を動かすための『器』として利用しているレム・カンナギの菅を空間モニターで映し出す。

「……レム・カンナギですか……」

「あぁ、『Xマジンラー』の総帥として確認されている。」

「つまり、こいつが組織の首領ということですか……」

(けど、妙だな……私の知ってるレム・カンナギとは何か違うような……)

シャトラからの説明を受け、空間モニターに映し出されたカンナギを睨みはするものの何処か違和感を覚えた月音は首を傾げる。

「……中身が、違うような…映司さんや弦ちゃんの繋がりが無い……?」

「空間モニター越しでも気付くとは流石だな……」

ヴゥンッ!!

しばらくジィーと見た後、首を傾げながらそう言う月音に対し、シャトラはそう言いながらカンナギの横に来るように影法師の姿を空間モニターで映し出す。

「?こいつは……?」

「こいつは『邪心王 影法師』。元は先に話したウルトラマンや怪獣達の存在する次元にいた存在で、先程話した負の感情から生まれる『闇』……マイナスエネルギーが集まり、意思を宿した存在だ。」

首を傾げながらそう尋ねる月音に対し、シャトラは真剣な表情でそう説明する。

「……はい?」

が、月音は思わず目を丸くしながらそう言う。

「???」

近くにいるりゅーきも(◎ω◎)みたいな雰囲気を出して固まっている。

『……まぁ、そうなる気持ちもわからなくはないが……』

『何度目かになるようだが……大丈夫か?』

そんな二人(?)の様子にスカリエッティが苦笑いしながらそう言うなか、Ⅵ世はそう尋ねる。

「だ、大丈夫です……イヤ、ダイジョウブジャナイケド……大丈夫です……」

『……そうか……』

「……話を続けるが、こいつはかつて怪獣や宇宙人達を召喚し、ウルトラマンの存在しない並行世界を侵攻しようとした。だが、そんな奴の動きを察知し、次元を越えて駆けつけた八人のウルトラマンによって召喚した怪獣や宇宙人達共々倒されたんだ。」

そんななか、シャトラは真剣な表情で改めて陰法師について、説明を始める。

「……一度は倒されてはいるんですね……」

「あぁ。だが、どういう訳か奴は復活し、時空の狭間で偶然見つけたレム・カンナギを依代にした……『Xマジンラー』を組織し、動かすための肉体としてな……」

「ッ……」

(映司さんと弦ちゃんに倒された時、カンナギが変身していた超銀河王は未来から来た三枚のコアメダルを使っていた……意識があったかどうかはともかくエクソダスに衝突、爆発するなかで時空の狭間に肉体が飛んでいたとしてもおかしくない……っ!!)

「カンナギを器にし、『Xマジンラー』を結成した後、奴は怪人や怪獣達を使って様々な次元世界への侵攻を開始した……そうして人々に与えた恐怖等を言った『負の感情』からマイナスエネルギーを生み出し、集めるためにな……」

影法師がカンナギを依代にした経緯を聞いて月音がそう推測しているなか、シャトラは真剣な表情でそう説明した。
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