目を逸らしていたもの

「なら、ちょうど良いですね。今、月音にデスガンについて、説明しているところですから映像を送ってもらって良いですか?後、通信越しで良いですので解説もお願いします。」

『あぁ、わかった。』

ヴゥンッ!!

次の瞬間、シャトラと月音の前に空間モニターでデスガンが手に入れた新たなダークライダー、サマエルの姿が映し出される。

「……姿はスカルを素体にした感じだが、趣味を詰め込んで魔改造したって感じだな……」

『名前は仮にだが、サマエルと名付けようか……

デスガンが変身していたダークスカルのデータを元にソロモンが開発した『『楽園』でアダムとイヴを唆した蛇』のロストモデルがインプットされた『イーヴィルスネークゼツメライズキー』と銃剣タイプの変身アイテム、『ソロモンクラッシュライザー』を用いて変身した姿だ。』

サマエルを見ながら月音がそう言うなか、続けて展開された通信モニター越しに解析したスカリエッティがそう説明を始める。

「ぜつめらいずきー?くらっしゅらいざー?」

『ふむ、まずはこれを見てもらいたい……』

ヴゥンッ!!

聞き慣れない二つの単語に思わずそう困惑の声を上げる月音に対し、スカリエッティはそう言いながら新たな空間モニターを展開する。

そこにはガイアメモリとは違う、ライトイエローの長方形の箱のようなものが映し出されている。

「これは……鍵?」

『これは別次元に存在する『飛電インテリジェンス』という会社が開発した『プログライズキー』というアイテムで原生している生物の特性を『ライダモデル』というデータで保存されている。』

空間モニターに映し出されている長方形の箱のようなもの…プログライズキーを見ながら首を傾げる月音に対し、スカリエッティは続けてそう説明する。

『因みに今、映し出されているのは『ライジングホッパープログライズキー』といって、バッタの特性がデータとして保存されている。』

「プログライズキー……初めて聞きますね……」

『それに対となるのがこの『ゼツメライズキー』。』

ヴゥンッ!!

そんななか、今度はアルゲンゼツメライズキーが映し出された空間モニターが展開される。

『これには原生していない絶滅種、若しくは空想上とされる神話生物の特性が『ロストモデル』というデータで保存されている。』

「あぁ~、つまり、このゼツメライズキーを使えば、そのキーに保存されている生き物の“力”が使えるってことですか……?」

『まぁ、そういうことだね。』

ヴゥンッ!!

首を傾げながらそう言う月音にそう答えながら、スカリエッティは新たにアルゲンマギアが映し出された空間モニターを展開した。
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