目を逸らしていたもの
「私の出身世界、『アクエリアス』に転生した後も奴の『『殺人』に対する欲求』は満たされなかったようだ……それを満たすために奴は『Xマジンラー』に加入した……」
「……殺人を楽しむためだけに……っ!!」
「そして、奴は『Xマジンラー』に入ったことで仮面ライダーの“力”を手に入れた……」
ヴゥンッ!!
月音が握り拳を作りながらそう言うなか、シャトラはそう言いながら空間モニターでデスガンが変身したダークスカルを映し出す。
「……翔太郎さんとフィリップさんがぶちギレそうだな……私もイラッとしたし……」
「これはダークスカル。デスガンが『Xマジンラー』から与えられたダークロストドライバーとスカルメモリを用いて変身した姿だ。因みにマントは変身前から身に付けている自前で『メタマテリアル光学迷彩』という機能が付いている。」
ダークスカルを見て月音がムッとしながらそう言うなか、シャトラは真剣な表情でそう説明する。
「めたまてりあるこうがくめいさい?」
「早い話が周りの景色と同化して見えにくくする機能だな。」
聞き慣れない単語に思わずそう言いながら困惑する月音に対し、シャトラは冷静にそう説明する。
(あぁ~、ヒルカメレオンみたいなものかな……しかし、『めたまてりあるこうがくめいさい』って言い辛っ……)
「武装はソードモードとガンモードがあるソードガンだが………変身者自身が卓越した戦闘力を有している、特に刺突の速度は、SAO時代の時点で『閃光』と呼ばれている程の人物に匹敵する。その閃光ですら、余りの速さに実力者でも剣先が見えなかったそうだ……」
『メタマテリアル光学迷彩』について、月音がそう思いながら理解するなか、シャトラはそう説明しながらダークスカルソードガンのソードモードとガンモードの二種類を空間モニターで映し出す。
(変わった銃剣……っていうかスカルなのにスカルマグナムじゃないのか……)
「鳴海壮吉と違って、最初から武器を使うんですね。」
「あぁ、奴はSAO時代は徒手空拳ではなく剣を用いて戦い、生還後に起こした殺人に利用した別のVRMMOでは銃も用いて戦っていた……だから、奴は徒手空拳よりも武器戦闘の方が得意なんだ……」
モニターに映るダークスカルソードガンを見ながらそう言う月音に対し、シャトラはそう説明する。
「なるほど……ってあれ?この武器、ソードモードの刀身は刃がないように見えるんですけど?剣というより太い針みたいな……?」
ダークスカルソードガン・ソードモードの刀身が刃がなく、どちらかといえば太い針のような形状をしていることに気付いた月音は首を傾げながらそう尋ねる。
「これはエストックと言ってな、突き刺すことに特化した剣だ。」
「?レイピアとは違うんですか?」
「レイピアは細剣の名の通りに細く、斬ることもできるが折れやすい。その点、エストックは刀身が円錐形状なので刺突しかできないが、折れにくく突き刺さりやすい……」
「なるほど…折れにくい、か……」
Prrr…Prrr…
ピッ!
「もしもし?」
『シャトラ君。今、ちょっと良いかい?』
そんななか、シャトラの待機状態のスマホみたいな形状になっている神機兼デバイスであるクラリスにそう言うスカリエッティからの通信が入ってくる。
(この世界にもスマホがあるのか……)
「スカリエッティさん?どうしました?」
『ちょうど今、デスガンが手に入れた“力”について、情報解析が終わったんだが……』
月音がそう思いながら見ているなか、シャトラとスカリエッティから通信でそうやりとりをした。
「……殺人を楽しむためだけに……っ!!」
「そして、奴は『Xマジンラー』に入ったことで仮面ライダーの“力”を手に入れた……」
ヴゥンッ!!
月音が握り拳を作りながらそう言うなか、シャトラはそう言いながら空間モニターでデスガンが変身したダークスカルを映し出す。
「……翔太郎さんとフィリップさんがぶちギレそうだな……私もイラッとしたし……」
「これはダークスカル。デスガンが『Xマジンラー』から与えられたダークロストドライバーとスカルメモリを用いて変身した姿だ。因みにマントは変身前から身に付けている自前で『メタマテリアル光学迷彩』という機能が付いている。」
ダークスカルを見て月音がムッとしながらそう言うなか、シャトラは真剣な表情でそう説明する。
「めたまてりあるこうがくめいさい?」
「早い話が周りの景色と同化して見えにくくする機能だな。」
聞き慣れない単語に思わずそう言いながら困惑する月音に対し、シャトラは冷静にそう説明する。
(あぁ~、ヒルカメレオンみたいなものかな……しかし、『めたまてりあるこうがくめいさい』って言い辛っ……)
「武装はソードモードとガンモードがあるソードガンだが………変身者自身が卓越した戦闘力を有している、特に刺突の速度は、SAO時代の時点で『閃光』と呼ばれている程の人物に匹敵する。その閃光ですら、余りの速さに実力者でも剣先が見えなかったそうだ……」
『メタマテリアル光学迷彩』について、月音がそう思いながら理解するなか、シャトラはそう説明しながらダークスカルソードガンのソードモードとガンモードの二種類を空間モニターで映し出す。
(変わった銃剣……っていうかスカルなのにスカルマグナムじゃないのか……)
「鳴海壮吉と違って、最初から武器を使うんですね。」
「あぁ、奴はSAO時代は徒手空拳ではなく剣を用いて戦い、生還後に起こした殺人に利用した別のVRMMOでは銃も用いて戦っていた……だから、奴は徒手空拳よりも武器戦闘の方が得意なんだ……」
モニターに映るダークスカルソードガンを見ながらそう言う月音に対し、シャトラはそう説明する。
「なるほど……ってあれ?この武器、ソードモードの刀身は刃がないように見えるんですけど?剣というより太い針みたいな……?」
ダークスカルソードガン・ソードモードの刀身が刃がなく、どちらかといえば太い針のような形状をしていることに気付いた月音は首を傾げながらそう尋ねる。
「これはエストックと言ってな、突き刺すことに特化した剣だ。」
「?レイピアとは違うんですか?」
「レイピアは細剣の名の通りに細く、斬ることもできるが折れやすい。その点、エストックは刀身が円錐形状なので刺突しかできないが、折れにくく突き刺さりやすい……」
「なるほど…折れにくい、か……」
Prrr…Prrr…
ピッ!
「もしもし?」
『シャトラ君。今、ちょっと良いかい?』
そんななか、シャトラの待機状態のスマホみたいな形状になっている神機兼デバイスであるクラリスにそう言うスカリエッティからの通信が入ってくる。
(この世界にもスマホがあるのか……)
「スカリエッティさん?どうしました?」
『ちょうど今、デスガンが手に入れた“力”について、情報解析が終わったんだが……』
月音がそう思いながら見ているなか、シャトラとスカリエッティから通信でそうやりとりをした。