「………」

ちょっと。なんで無言になるのさ。

私は一言もおかしなことを言ってないよ？

ガラッ！！

「はぁ～い。皆、席に着いてぇ～。HRの時間だよぉ～」

私がそう思っていると、教師の格好をした赤と緑のオッドアイに金髪のサイドポニーテールをした女の人がそう言いながら入ってきた。

「おはよう。ヴィヴィオ叔母」

パァンッ！！

「ここでは先生。それに『おはようございます』でしょ？ノゾミちゃん。」

「……はい。おはようございます。ヴィヴィオ先生。」

うぅ……出席簿の面とはいえ、地味に痛い……

「よろしい。」

そんな私の返事に満足したのか、ヴィヴィオ叔母さんは笑顔でそう言いながら教卓に戻り、その間に私も含むクラスの生徒全員が自分の席に着く。

もうおわかりの人もいるでしょうが、この人はヴィヴィオ・ナカムラ叔母さん。お父さんの義理の妹で私にとっては優しい義理の叔母にあたる人。で今は私達、一年Sクラス担任の先生でもある人です。だから、職業柄時々、厳しかったりして、しかもギルドではSSランク、『聖王』という二つ名持ちで滅茶苦茶強い。特に肉弾戦が。特に“アクセルスマッシュ”ってアッパーの技が早くってね。お父さんからの遺伝で受け継いだ“見聞色”の覇気で読んでも回避できないくらい早い。おまけに威力も強いから一発でも食らった瞬間、意識を刈り取られちゃう……はぁ……一体何度、あの技で刈り取られたものか……だから、私はなるべく叔母さんを怒らせないようにしています。はい……まぁ、怒らせたら怖いのはお父さんとお母さん達もなんだけどね。ってまた私は誰に説明してるんだろう………

「はい。それじゃあ、今日は魔武器生成と使い魔召喚の日だから、大至急訓練室に移動してね。授業の開始時間までに間に合わなかった子はO☆SHI☆O☆KIだから♪」

……とりあえず今はヴィヴィオ叔母さんのO☆SHI☆O☆KIを逃れるためにも訓練室へ急ごう。うん。