揺れるココロ
現実、梨紗の部屋・・・
「ッ!?」
「!?ノゾミ!?」
「!?」
フェイトが自分達を庇ってサマエル の“マレフィックスプラッシュアウト”を食らった瞬間を思い起こした瞬間、ノゾミは口元を押さえながら蹲
る。
「一先ずベッドへ座らせて。」
「は、はい!!」
梨紗に言われるがままにセッテはノゾミをベッドに腰掛けさせる。
「投影開始 ……ノゾミ。」
「ゲホッ!?おえぇ……っ!!?」
「ノゾミ……」
その直後、梨紗が投影して用意したビニール袋の中にノゾミは堪らず嘔吐する。
「はぁ……はぁ……」
(何やってるんだろう、私………皆に迷惑かけてばっかりで………今だって………)
「落ち着いたかしら?」
胃の内容物を全て吐き出した後、そう思いながら心も空っぽになっていくような感覚に襲われていくノゾミに対し、梨紗はそう尋ねる。
「はい……突然、ごめんなさい……」
「大丈夫?ノゾミ。」
「………」
「ノゾミ?」
「………梨紗さん………もう一度、戦いから離れても良いでしょうか?」
「ノゾミ!?」
「………理由を聞かせてくれる?」
突然、『戦いから離れたい』と懇願するノゾミにセッテが困惑の声を上げるなか、梨紗は真剣な表情でそう尋ねる。
「………わからないんです………何のために戦ってきたのかが………今の私が戦いに出ても………また………っ!!!」
「ノゾミ………」
「………わかった。はやてには私から伝えておくわ。」
自らの嘔吐物が入ったビニール袋の口を強く握り締めながら、大粒の涙を流しながらそう懇願するノゾミに対し、梨紗はそう言って承諾する。
「ありがとうございます……」
「ノゾミ。部屋、行く?」
「……うん……」
そうして二人は部屋を出ていく。
トサッ……!!
その直後、先程まで二人が腰掛けていたベッドに梨紗は仰向けで倒れ込む。
「………このままじゃ………あの娘の精神は、保たないかもしれない………」
倒れ込んだ後、右腕で顔を覆いながら、ノゾミの身を案じながら梨紗は一人、そう呟いた。
廊下・・・
「ノゾミ。大丈夫?」
梨紗の部屋から出て、ノゾミの部屋の前まで移動した後、セッテはそう尋ねる。
「うん……ごめん、セッテ………暫くは、一人にさせてくれる………?一人で、答えを出さなきゃ………」
「ノゾミ………わかった。でも、忘れないで。私は、ずっとノゾミを待ってるから………」
「……うん……」
バタン……ッ!!
そうしてノゾミは部屋の中へと消える。
ガタンッ!!
「うっ……うぅっ……!!」
その直後、部屋の中から物音と啜り泣くノゾミの声が聞こえてくる。
「ッ!!」
ガァンッ!!
そんなノゾミの声を聞いたセッテは次の瞬間、悔しそうな表情を浮かべながら近くの壁を殴りつける。
「………皆の所に、行かなきゃ………ノゾミが向き合ってる間、私がしっかりしなきゃ………」
殴りつけた後、セッテはそう自分に言い聞かせながら、大広間へと向かった。
「ッ!?」
「!?ノゾミ!?」
「!?」
フェイトが自分達を庇って
「一先ずベッドへ座らせて。」
「は、はい!!」
梨紗に言われるがままにセッテはノゾミをベッドに腰掛けさせる。
「
「ゲホッ!?おえぇ……っ!!?」
「ノゾミ……」
その直後、梨紗が投影して用意したビニール袋の中にノゾミは堪らず嘔吐する。
「はぁ……はぁ……」
(何やってるんだろう、私………皆に迷惑かけてばっかりで………今だって………)
「落ち着いたかしら?」
胃の内容物を全て吐き出した後、そう思いながら心も空っぽになっていくような感覚に襲われていくノゾミに対し、梨紗はそう尋ねる。
「はい……突然、ごめんなさい……」
「大丈夫?ノゾミ。」
「………」
「ノゾミ?」
「………梨紗さん………もう一度、戦いから離れても良いでしょうか?」
「ノゾミ!?」
「………理由を聞かせてくれる?」
突然、『戦いから離れたい』と懇願するノゾミにセッテが困惑の声を上げるなか、梨紗は真剣な表情でそう尋ねる。
「………わからないんです………何のために戦ってきたのかが………今の私が戦いに出ても………また………っ!!!」
「ノゾミ………」
「………わかった。はやてには私から伝えておくわ。」
自らの嘔吐物が入ったビニール袋の口を強く握り締めながら、大粒の涙を流しながらそう懇願するノゾミに対し、梨紗はそう言って承諾する。
「ありがとうございます……」
「ノゾミ。部屋、行く?」
「……うん……」
そうして二人は部屋を出ていく。
トサッ……!!
その直後、先程まで二人が腰掛けていたベッドに梨紗は仰向けで倒れ込む。
「………このままじゃ………あの娘の精神は、保たないかもしれない………」
倒れ込んだ後、右腕で顔を覆いながら、ノゾミの身を案じながら梨紗は一人、そう呟いた。
廊下・・・
「ノゾミ。大丈夫?」
梨紗の部屋から出て、ノゾミの部屋の前まで移動した後、セッテはそう尋ねる。
「うん……ごめん、セッテ………暫くは、一人にさせてくれる………?一人で、答えを出さなきゃ………」
「ノゾミ………わかった。でも、忘れないで。私は、ずっとノゾミを待ってるから………」
「……うん……」
バタン……ッ!!
そうしてノゾミは部屋の中へと消える。
ガタンッ!!
「うっ……うぅっ……!!」
その直後、部屋の中から物音と啜り泣くノゾミの声が聞こえてくる。
「ッ!!」
ガァンッ!!
そんなノゾミの声を聞いたセッテは次の瞬間、悔しそうな表情を浮かべながら近くの壁を殴りつける。
「………皆の所に、行かなきゃ………ノゾミが向き合ってる間、私がしっかりしなきゃ………」
殴りつけた後、セッテはそう自分に言い聞かせながら、大広間へと向かった。