先人からの言葉

「なるほど………」

「それと『ハサン』というのは『山の翁』の長の座と共に受け継がれる名で本名ではない。そして、『暗殺者アサシン』のクラスに対応しているのは19人の歴代のハサンだけだ。故に召喚される際は19人の内の誰かが召喚される……」

「「「へぇ~~~」」」

「まぁ、確かに名前が知れ渡った暗殺者なんていないよな……」

「クラスカードや英霊サーヴァントに関してはこのくらいにして……ここからの会議は部隊長である私に仕切らせてもらうな……」

そんななか、和也と共にきたはやてはそう言いながらテーブルに着き、和也も空いている所に座る。

(若いな。部隊長さん……)

(この世界でもはやてが部隊長なんだな……)

「さて、うちはイタチ君と博麗詩音さん。」

はやてを見ながら、月音とイタチがそう思っているなか、はやてはそう言いながらイタチと詩音に話しかける。

「お二人のことはなのはちゃんから通信で伺っていました……今回の事件を解決するため、協力をお願いします。」

「あぁ……」

「勿論です。」

「八神部隊長。こちらは桐生戦兎さんと万丈龍我さん、星宮月音さん……今回の襲撃の際、迎撃に参加してくれた方々で三人ともが仮面ライダー。今回、ソロモンと手を組んでいる『Xショッカー』についても詳しく知っています。」

真剣な表情で改めて協力要請をするはやてにイタチと詩音がそう答えるなか、ティアナがそう言いながら三人を紹介する。

「……ちょっと待て。なんで『Xショッカー』の名前が出てくる?あいつらは私と戦兎さん達が壊滅させた筈だぞ!?」

「えぇ!?『Xショッカー』ってとっくに壊滅した組織だったんデスか!!?」

その直後、動揺しながらそう言う月音の言葉に切歌がそう困惑の声を上げる。

「落ち着きなさい、切歌……月音って言ってたわね。貴女が言いたいことはわかるけど、残念ながら奴らは今、この世界で活動をしているわ。恐らく、貴女達が壊滅させた組織の残党達がね。」

そんな切歌にそう言いながら、マリアはそう月音に説明する。

「くっ……まだ残党がいたなんて……っ!!」

「月音……」

「……月音ちゃんに戦兎さん、龍我さん。改めてはじめまして。私は『機動六課』の部隊長の八神はやてと申します。」

顔を歪ませながらそう言う月音に戦兎がそう言うなか、はやては改めて三人にそう自己紹介する。

「………ふーっ、よし、落ち着いた。先程も名乗ったとは思いますが、私は星宮月音です。ディリンクの変身者で『ささめゆき』という喫茶店の店長をしています。黒髪の方はビルドの変身者の桐生戦兎さん、茶髪の方はクローズの変身者の万丈龍我さんです。今は二人とも、一時的に店の従業員として働いています。」

「え?なんで月音が言うんだ?」

「ちょっとこっちを見なさい。無言で目を逸らさないで。」

自分達の分の紹介も勝手に済ませた月音に対し、龍我と戦兎はすかさずそうツッコミを入れる。

が、月音は意に介することなく無言で目を逸らす。

「……月音ちゃん、戦兎さん、龍我さん……私らははっきり言って『Xショッカー』に関しては情報が殆んどありません。三人が知っている限りで良いので話してもらえないでしょうか……」

「……わかった……」

そんななか、真剣な表情でそう言うはやてに対し、月音は自身が知りうる限りのことを話し始めた。
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