先人からの言葉
「悲惨な形って……」
「例えば、どんな……?」
「うーん……例えばだけど、『世界から争いを無くす』という願いに対して、『人口を減らしていき、最終的にはその願った人とその家族だけになれば争いは無くなる』という結論を提示したり、破壊してもそこから溢れだした泥で大災害を引き起こしたりするんだ……」
「私も『剣騎士 』のクラスの英霊 として参加した第四次の聖杯を巡る戦い、『第四次聖杯戦争』でも最終的に数百人の人間が建物ごと焼き払われ、街が一つ壊滅状態に陥りました。」
そんななか、『悲惨な形』という単語に首を傾げながらそう尋ねる響と未来に対し、彩夏とセイバーは真剣な表情でそう説明する。
「「「「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」」」」
「……そのクラスというのは何だ?」
「クラスとは聖杯戦争に参加する七人の魔術師が各々で呼び出す、七体のサーヴァントに与えられる適正のことだよ。」
「主な種類としては『剣騎士 』、『弓兵 』、『槍兵 』、『騎兵 』、『暗殺者 』、『魔術師 』、『狂戦士 』の七種類………」
そんな二人の説明に月音や響、フラン達が驚愕の表情を浮かべるなか、そう尋ねるイタチに対し、彩夏とセイバーはそう説明する。
「なるほど……では、その聖杯戦争とやらで呼び出したサーヴァント達に何をさせる?」
「はい。各々の召喚主 に呼び出されたサーヴァント達は自らと主の望みを叶えるために最後のサーヴァント一人になるまで戦い……殺し合いを続けます。」
「「「「「「!?」」」」」」
「ッ………」
(真司さん達『龍騎』の世界のライダーバトルのようなものか……)
続けてそう尋ねるイタチの問いにそう答えるセイバーの言葉に響達が更に驚愕の表情を浮かべるなか、月音はそう思いながら顔をしかめる。
「月音、大丈夫か?」
「はい。あまり良い気分ではありませんが、大丈夫です……」
「……情報操作はどうしている?話を聞く限り、かなり規模の高い戦闘をしているのはわかるが、そんな戦闘をすれば当然一般人の目にも止まるだろう?でなければ始まって早々街中は連日パニックになる……」
「情報操作は主に『管理者』が行い、民衆の混乱を防いでいます。」
「なるほど……聖杯と聖杯戦争についてはよくわかった……」
「問題はソロモンが『魔術師 』と『騎兵 』……二体のサーヴァントを従えて、聖杯を狙って何を企んでいるかだが………」
「『魔術師 』と『騎兵 』だけじゃねぇ……」
『!?』
「!?和也さん!?はやて!?」
そんななか、所々、包帯を巻いているものの活動には支障は無さそうな状態である和也がそう言いながら、頬に大きなガーゼを当てたはやてと共に入ってくる。
「和也さん!はやて!!」
「身体は大丈夫なのか!?」
「あぁ、なんとかな……」
「動く分には問題あらへんよ。それより………」
「………」
そう尋ねる彩夏とシャトラにそう言いながら、和也とはやてはマコトの方に向き合う。
「マコト君……ごめん!!」
「俺達が付いていながらみゆきを……っ!!」
「はやてさん……和也さん……」
次の瞬間、二人はそう謝罪しながらマコトに頭を下げる。
「……お二人の実力は知ってますし、過ぎたことを言っても仕方ないですから……今はみゆきを取り戻す方法を考えないと……」
「マコト君………」
「………」
対するマコトは両手を握り締め、震わせながらも冷静にそう言う。
(本当はすぐにでも助けに向かいたいんだろうに……くそっ!!)
「和也さん。先程、仰った『『魔術師 』と『騎兵 』だけじゃない』というのはどういう意味ですか?」
そんなマコトの様子に歯痒い思いをする和也に対し、シャトラは改めてそう尋ねた。
「例えば、どんな……?」
「うーん……例えばだけど、『世界から争いを無くす』という願いに対して、『人口を減らしていき、最終的にはその願った人とその家族だけになれば争いは無くなる』という結論を提示したり、破壊してもそこから溢れだした泥で大災害を引き起こしたりするんだ……」
「私も『
そんななか、『悲惨な形』という単語に首を傾げながらそう尋ねる響と未来に対し、彩夏とセイバーは真剣な表情でそう説明する。
「「「「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」」」」
「……そのクラスというのは何だ?」
「クラスとは聖杯戦争に参加する七人の魔術師が各々で呼び出す、七体のサーヴァントに与えられる適正のことだよ。」
「主な種類としては『
そんな二人の説明に月音や響、フラン達が驚愕の表情を浮かべるなか、そう尋ねるイタチに対し、彩夏とセイバーはそう説明する。
「なるほど……では、その聖杯戦争とやらで呼び出したサーヴァント達に何をさせる?」
「はい。各々の
「「「「「「!?」」」」」」
「ッ………」
(真司さん達『龍騎』の世界のライダーバトルのようなものか……)
続けてそう尋ねるイタチの問いにそう答えるセイバーの言葉に響達が更に驚愕の表情を浮かべるなか、月音はそう思いながら顔をしかめる。
「月音、大丈夫か?」
「はい。あまり良い気分ではありませんが、大丈夫です……」
「……情報操作はどうしている?話を聞く限り、かなり規模の高い戦闘をしているのはわかるが、そんな戦闘をすれば当然一般人の目にも止まるだろう?でなければ始まって早々街中は連日パニックになる……」
「情報操作は主に『管理者』が行い、民衆の混乱を防いでいます。」
「なるほど……聖杯と聖杯戦争についてはよくわかった……」
「問題はソロモンが『
「『
『!?』
「!?和也さん!?はやて!?」
そんななか、所々、包帯を巻いているものの活動には支障は無さそうな状態である和也がそう言いながら、頬に大きなガーゼを当てたはやてと共に入ってくる。
「和也さん!はやて!!」
「身体は大丈夫なのか!?」
「あぁ、なんとかな……」
「動く分には問題あらへんよ。それより………」
「………」
そう尋ねる彩夏とシャトラにそう言いながら、和也とはやてはマコトの方に向き合う。
「マコト君……ごめん!!」
「俺達が付いていながらみゆきを……っ!!」
「はやてさん……和也さん……」
次の瞬間、二人はそう謝罪しながらマコトに頭を下げる。
「……お二人の実力は知ってますし、過ぎたことを言っても仕方ないですから……今はみゆきを取り戻す方法を考えないと……」
「マコト君………」
「………」
対するマコトは両手を握り締め、震わせながらも冷静にそう言う。
(本当はすぐにでも助けに向かいたいんだろうに……くそっ!!)
「和也さん。先程、仰った『『
そんなマコトの様子に歯痒い思いをする和也に対し、シャトラは改めてそう尋ねた。