蝕む闇
廊下・・・
「どうして……」
「あのまま彼処にいても、貴女が聞きたくない、聞かれたくないことをされることになるのはわかりましたから……」
退室した後、そう尋ねる美遊に対し、アリサは抱き上げたまま、優しい笑顔でそう答える。
「子どもの貴女に無理はさせません。大丈夫ですよ。私が側にいますから……」
「………」
(温かい……)
そんなアリサの笑顔と自分を抱き上げている腕に美遊が温もりを感じているなか、
「ハルカ。『七人御先』の影響は大丈夫ですか?」
「あぁ、なんとかな……雪那はノゾミの方に行かなくて大丈夫なのか?」
「はい。ノゾミさんの方にはセッテさんが行ってますし、今は今回の敵の全容を知ることの方が大事ですから……」
廊下の奥からそう話をする男女の声が聞こえてくる。
「!?」
次の瞬間、美遊は奥から白銀のロングヘアーに左目が虹色、右目が琥珀のオッドアイ、褐色の肌の少女と共に歩いてきた、自身を逃がしてくれた『兄』、衛宮士郎によく似た、黒髪に赤銅の瞳、白い肌の少年を見て、思わず目を見開きながら息を呑んだ。
「どうして……」
「あのまま彼処にいても、貴女が聞きたくない、聞かれたくないことをされることになるのはわかりましたから……」
退室した後、そう尋ねる美遊に対し、アリサは抱き上げたまま、優しい笑顔でそう答える。
「子どもの貴女に無理はさせません。大丈夫ですよ。私が側にいますから……」
「………」
(温かい……)
そんなアリサの笑顔と自分を抱き上げている腕に美遊が温もりを感じているなか、
「ハルカ。『七人御先』の影響は大丈夫ですか?」
「あぁ、なんとかな……雪那はノゾミの方に行かなくて大丈夫なのか?」
「はい。ノゾミさんの方にはセッテさんが行ってますし、今は今回の敵の全容を知ることの方が大事ですから……」
廊下の奥からそう話をする男女の声が聞こえてくる。
「!?」
次の瞬間、美遊は奥から白銀のロングヘアーに左目が虹色、右目が琥珀のオッドアイ、褐色の肌の少女と共に歩いてきた、自身を逃がしてくれた『兄』、衛宮士郎によく似た、黒髪に赤銅の瞳、白い肌の少年を見て、思わず目を見開きながら息を呑んだ。