幻想の守護者が次元の守護神を連れてきました

「まさか……『Xマジンラー』が人工キメラまで保有していたなんて……」

「フフフ……俺は人工キメラ、キラーケルベロス……おまえ達、仮面ライダーを始末するために造られた………」

人工キメラ、キラーケルベロスを見た瞬間、そう言いながら音撃管と黒月姫を構えるスィンに対し、キラーケルベロスは不敵な笑みを浮かべながらそう言う。

「ハァッ!!」

ズドドドォォォンッ!!

次の瞬間、キラーケルベロスは三つの頭の口から紅蓮の火炎弾を放ってくる。

「ッ!!」バッ!!

ズガガガァァァンッ!!

対するスィンは側転して、キラーケルベロスの火炎弾をかわす。

「グオオオォォォーーーッ!!」

「!?」

が、次の瞬間、キラーケルベロスはチーターばりの速さでスィンに急接近して、右手の爪で斬りかかる。

「くっ!!」

ガキィィィンッ!!

が、スィンは左手の黒月姫で受け止める。

「グオオオォォォーーーッ!!」

「くっ!!」

ガキキキキキキキキキキキキキキキィンッ!!

その後、キラーケルベロスは両手の爪と背中から生やした四本の触手の鎌で猛攻を仕掛け、スィンは左手に持った黒月姫でそれらを捌き切る。

ガキキキキキキキキキキキキキキキィンッ!!

「ハハハハハハハハハッ!!やるな!!仮面ライダー!!俺の攻撃を黒刀一本で捌くとは!!」

「ッ……伊達に母親やってないからね……刻みなさい!!黒月姫!!」

「!?」

ズバババババババババババババババァンッ!!

十数回と斬り結ぶなか、笑いながらそう言うキラーケルベロスに対し、スィンはそう言いながら黒月姫の能力を使って、キラーケルベロスに十数ヶ所の切り傷を負わせる。

「ぐぅぅ……っ!!」

「ハッ!!」

ズドォンッ!!ズドォンッ!!ズドォンッ!!

十数ヶ所の切り傷を負わされたキラーケルベロスが苦悶の表情を浮かべるなか、スィンは右手の音撃管で三発の銃弾を放って、追い討ちをかけようとする。

「グオオオォォォーーーッ!!」

「!?」

ズバババババババババババババババァンッ!!

が、キラーケルベロスは素早い動きでスィンが放った三発の銃弾をかわしながら急接近して、両手の爪と四本の触手の鎌で十数回と斬りつけて、吹き飛ばす。

「きゃあああぁぁぁーーーっ!?」

「さっきのお返しだ……ハァッ!!」

「!?」

ズドドドォォォンッ!!

吹き飛ばした後、キラーケルベロスはそう言いながら、三つの紅蓮の火炎弾を放ってくる。

ズガガガァァァンッ!!

「きゃあああぁぁぁーーーっ!!?」

パァァァ・・・ドサッ!!

次の瞬間、三つの火炎弾は全弾命中し、食らったスィンは変身が強制解除される程のダメージを負う。

「くっ……なんて強さなの……」

「フフフ………」

変身が強制解除されたスィンが苦悶の表情を浮かべながらそう言い、キラーケルベロスが不敵な笑みを浮かべながら歩み寄るなか、

「ん?」

「!あれは……」

突然、空から三枚の茶色いメダルがスィンとキラーケルベロスのちょうど間の地点に向かって、落ちてくる。

「なんだ?あのメダルは……」

「!」

(もしかして、あのメダルは!!)

「!」

空から落ちてくる三枚のメダルにキラーケルベロスが気を取られてるなか、スィンはいつの間にか自分の近くに落ちているビームマグナムを見つける。

「ハッ!!」

ズガガガァァァンッ!!

「ぐわぁぁぁっ!?」

次の瞬間、スィンはすぐさまそのビームマグナムを拾って、三発のビーム弾をキラーケルベロスに食らわせ、キラーケルベロスが怯んだ隙に落ちてきた三枚のメダルをを回収する。

「……やっぱり……」

回収した後、手にしたメダルを見ながら、若干息切れしながらもスィンはそう言う。

それは狐・狼・ハイエナの紋章が描かれた、茶色い三枚のコアメダルだった。
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