蝕む闇

大広間・・・

「!?姉さん……」

『!?』

スカリエッティとネフィーネ、ひなたと共に大広間へとやってきた梨紗の存在に気付いたシャトラがそう声をかけ、彩夏達も梨紗達の方を見る。

「シャトラ。今、話し合いはどこまで進んだの?」

「今回の敵戦力とこちらが受けたダメージ、民間への被害状況を確認し終えたところだ。詳しいことは後で記録を見せる。」

「わかった……アインハルトと一緒に救援にきて早々、取りまとめ役を引き受けてくれてありがとうね。」

「別にこれくらい問題ない。それよりフェイト達の方は……」

「スカリエッティさん、ネフィーネさん。」

「ノゾミ君や八神司令、フレイム分隊の面々は五日間は安静にした方が良いが、そこまで酷い怪我はしていない……敵の出方によるが、戦闘に復帰することはできるだろう。」

「ただ、フェイト執務官がデスガンから受けた『毒』が厄介な代物でーーー」

ネフィーネはそう言いながら、フェイトがデスガン戦で受けた『毒』がソロモン製のウイルスとナノマシン、『光』を蝕む『闇』が混合されたものであること。

その『闇』に蝕まれるのを防ぐためにフェイト自らがスクラム状態に入っているが、それも時間の問題であることを説明した。
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