蝕む闇

廊下・・・

「………」

ガンッ!!

「ッ………何やってるのよ、私はッ!………何が創世龍よ!!………周りに任せっきりなくせに………っ!!!」

廊下に出て少しした後、梨紗はそう言いながら、涙を流しながら自分に対する怒りをぶつけるように壁を殴る。

「あー……ちょっと今、話しかけても大丈夫か?」

「!?」

そんな梨紗に対し、偶々、近くを通りかかった貴利矢が若干申し訳なさそうにしながらそう話しかける。

「ッ……(ゴシゴシッ!!)……何の用ですか?」

「切り替え早ぇな……まぁ、大した用って訳じゃねぇんだが……ノゾミに何かやったのか?」

すぐさま涙を拭い、夫であるヒナタと同じように感情を殺しながらそう言う梨紗に対し、貴利矢は少し真剣な表情でそう尋ねる。

「『ハルシオン世界』で彼女が犯してしまった罪、そして、今回の失態に対して、『創世龍』として罰を与えました。」

「!?」
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