ナカムラ家、大広間・・・

「別に悲鳴とか破壊音とか聞こえたら、そちらに向かうのは良いんですよ、別に。私達の習性みたいなものですし、敵が何をするかわからないから警戒もしますし、人命が優先されますから。ですが、店にはお客様がいたんですよ？店が損壊されてるなら私がキレるか、最悪発狂するくらいだから一千歩ほど譲ってまだわかりますが、私より年下のお客様がいたんですよ？そのお客様にもしものことがあったらどうするんですか？こんな事態になるんなら、登校する前にあんなこと言わなきゃ良かったかなぁ……」

「「……返す言葉もございません……」」

「うわぁ……凄い迫力……」

「ライダーさん達がさっきの時以上に震えながら小さくなってる……」

「もうあの二人と少女の力関係がはっきりわかるな……」

人数の関係から場所をナカムラ家へと移し、負傷しているフェイトやフレイム分隊、ノゾミ、はやて達の治療を医者であるネフィーネとスカリエッティに任せている間、二人揃って正座して月音からの説教を受けている戦兎と龍我を見て、響と未来、クリスの三人はそう言う。

「柔らかいデェース♪」

「可愛い……」

「………」

「霧雨魔理沙さん……でしたっけ？妹がお世話になったみたいで……」

「いやいや、そんなことは……あるか？」

「ちょっと魔理沙。それはどういう意味かしら？」

切歌と調がりゅーきで遊んでいるなか、そう話しかける詩音にそう言う魔理沙に対し、霊夢はジト目でそう言う。

「それはそうと彩夏、ヴィヴィオ。学園への被害はどうなってるんだぜ？」

が、魔理沙はスルーしながらそう彩夏に尋ねる。

「さっき、ヴィヴィオが学園の方に連絡して確認したよ。」

「……学園は半壊、ノイズによる犠牲者も学生、教師、保護者含めて多数、確認されたみたい……」

対する二人は悔しそうな表情でそう答えた。