重なる歌、されど……

「あ!野郎、逃げやがった!!」

「ッ……とりあえずXショッカーがまた動き出したことや彼女達のことについて、月音に伝えないとな……」

ヴァルゴゾディアーツが撤退した後、クローズマグマ龍我がそう言うなか、ビルドラビットラビット戦兎はそう言いながらマシンビルダーをビルドフォンに戻す。

「バイクが小さくなっていったと思ったら携帯電話になっちゃった!?」

「どういう仕組みだ!?」

「これも魔法なのかな……?」

「あ。月音?いきなりで悪いんだが……色々と面倒なことに巻き込まれた……」

その一部始終を見て響、クリス、未来の三人がそう言うなか、ビルドラビットラビット戦兎はそう学園の方にいる月音と連絡を取る。

「ん?」

「?何か……飛んでくる?」

「龍…と子ども……?」

「ぬいぐるみデス!!」

そんななか、『ささめゆき』の方から二体のぬいぐるみ…否、どらぐれっだーに乗ったりゅーきが飛んでくる。

「りゅーき!?どうしたんだ!?一体……」

「………」セッセッ

「あ?なになに……」

どらぐれっだーに乗って飛んできた後、りゅーきは身ぶり手振りでクローズマグマ龍我に何かを伝える。

「いや、わかんのかよ!?」

「可愛い……」

「デス……」

「あ、あー、エボルトを置いていったから店も大丈夫……だと思う……」

そんなクローズマグマ龍我にクリスがそうツッコミを入れるなか、調と切歌はそう言いながらりゅーきを眺め、ビルドラビットラビット戦兎は若干言い淀みながら電話の向こうにいる月音にそう伝える。

「?月音?」

「………」セッセッ

「!?店が今、襲われてるだぁっ!!?」

『!?』

そんななか、りゅーきから『ささめゆき』が今、襲撃を受けていることを伝えられたクローズマグマ龍我は思わずそう声を上げる。

「セレナ………ッ!!」
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