凶鳥が狂奔する時、雷光は散る。
「フェイトさん!?」
「!?どう……して……」
「くっ……私もあの時、神龍としての判断を優先していたからノゾミに冷たく当たっちゃった。ごめんなさい……私もあの時、切り捨ててしまった人々への罪がある。それが消えることなんてない。でも、だから私達は生きて『未来 』を掴まなきゃいけないんだ……」
「未来 を……掴む……」
「うっ……ゲホッ!?」
「「フェイトさん!!」」
「!?フェイト!!」
サマエル の“マレフィックスプラッシュアウト”からくるダメージが大きいのか、吐血するフェイトを見て、ハイド と戦っていたフラッシュ は思わず動きを止めてしまう。
『Exceed Charge』
「はあああぁぁぁーーーっ!!」
「!?」
そんなフラッシュ の隙を突いたハイド は“ヘルズスマッシュ”を繰り出そうとする。
『アタックライド ブラスト!!』
ズガガガガガガガガガガァンッ!!
「ぐはっ!?」
「……」
が、いつの間にか元のディリンクに戻っていた月音がライドブッカー・ガンモードから無数の光弾を食らわせ、妨害する。
「助太刀サンキュー。ディケイド(仮)……」
「ディケイド(仮)って言うな。」
「くっ……貴様……っ!!」
ハイド に光弾を食らわせた後、そう言ってくるフラッシュ にディリンク がそう言うなか、ハイド は妨害された怒りを露にしながら立ち上がる。
パァァァ……
「そこまでだよ。零斗、デスガン……」
そんななか、ハイド とサマエル の近くに銀のオーロラが現れ、そこから悠姫がそう言いながら現れる。
「!?」
(オーロラ!?なんで!!?)
「悠姫……っ!!」
「どういう、ことだ?」
「ソロモンからの指示だよ。今回の襲撃の目的である『例のモノを扱える『ゲストプレイヤー』の確保』、『ムテキの奪取』、『フレイム分隊の無力化』が果たされたから一旦は引き上げろってさ。」
悠姫が使ったオーロラを見て、ディリンクが困惑するなか、そう言うハイド とサマエル に対し、悠姫は淡々とそう答える。
「くっ……ゲホッ!!」
「「「フェイト(さん)!!」」」
そんななか、フェイトが立ち上がろうとするも吐血し、意識が混濁し始める。
「どうやらサマエルの毒が効いているみたいだね……」
「!?」
(毒……っ!?)
「ちっ……」
「どうする?零斗……大人しく、引き上げる、か……?」
「あぁ……」
次の瞬間、悠姫が冷静に口にした『毒』という単語にフェイトが動揺するなか、ハイド とサマエル はそう話しながら、悠姫が出現させたオーロラへと向かう。
「くっ……待……て……」
悠姫と共にオーロラでその場を去ろうとするハイド とサマエル に対し、フェイトはそう言いながら後を追おうとする。
ドサッ!!
が、気を失い、そのまま倒れ込む。
「………」
その様子をチラリと一瞥した後、悠姫は何も言わずに二人と共にオーロラの中へと消える。
「「フェイトさん!!」」
「フェイト!!」
その直後、ノゾミとセッテ、フラッシュ の三人はシンフォギアや変身を解除しながらフェイトへと駆け寄る。
「!?」
(あのファイズみたいなライダーはクロハラの母親だったのか!?)
「ッ……一体何がどうなってんだ?この世界は……」
本来ならいない筈の仮面ライダーに変身し、且つ『ディケイド』のことまで知っていた彩夏に対する警戒から未だに変身を解いていないディリンク が頭を抱えながらそう言うなか、
Prrr……Prrr……
ディリンクの懐にある、友人の一人からいざという時のために手渡された、黄色にマゼンタの差し色のあるビートルフォンが鳴り響いた。
「!?どう……して……」
「くっ……私もあの時、神龍としての判断を優先していたからノゾミに冷たく当たっちゃった。ごめんなさい……私もあの時、切り捨ててしまった人々への罪がある。それが消えることなんてない。でも、だから私達は生きて『
「
「うっ……ゲホッ!?」
「「フェイトさん!!」」
「!?フェイト!!」
『Exceed Charge』
「はあああぁぁぁーーーっ!!」
「!?」
そんな
『アタックライド ブラスト!!』
ズガガガガガガガガガガァンッ!!
「ぐはっ!?」
「……」
が、いつの間にか元のディリンクに戻っていた月音がライドブッカー・ガンモードから無数の光弾を食らわせ、妨害する。
「助太刀サンキュー。ディケイド(仮)……」
「ディケイド(仮)って言うな。」
「くっ……貴様……っ!!」
パァァァ……
「そこまでだよ。零斗、デスガン……」
そんななか、
「!?」
(オーロラ!?なんで!!?)
「悠姫……っ!!」
「どういう、ことだ?」
「ソロモンからの指示だよ。今回の襲撃の目的である『例のモノを扱える『ゲストプレイヤー』の確保』、『ムテキの奪取』、『フレイム分隊の無力化』が果たされたから一旦は引き上げろってさ。」
悠姫が使ったオーロラを見て、ディリンクが困惑するなか、そう言う
「くっ……ゲホッ!!」
「「「フェイト(さん)!!」」」
そんななか、フェイトが立ち上がろうとするも吐血し、意識が混濁し始める。
「どうやらサマエルの毒が効いているみたいだね……」
「!?」
(毒……っ!?)
「ちっ……」
「どうする?零斗……大人しく、引き上げる、か……?」
「あぁ……」
次の瞬間、悠姫が冷静に口にした『毒』という単語にフェイトが動揺するなか、
「くっ……待……て……」
悠姫と共にオーロラでその場を去ろうとする
ドサッ!!
が、気を失い、そのまま倒れ込む。
「………」
その様子をチラリと一瞥した後、悠姫は何も言わずに二人と共にオーロラの中へと消える。
「「フェイトさん!!」」
「フェイト!!」
その直後、ノゾミとセッテ、
「!?」
(あのファイズみたいなライダーはクロハラの母親だったのか!?)
「ッ……一体何がどうなってんだ?この世界は……」
本来ならいない筈の仮面ライダーに変身し、且つ『ディケイド』のことまで知っていた彩夏に対する警戒から未だに変身を解いていない
Prrr……Prrr……
ディリンクの懐にある、友人の一人からいざという時のために手渡された、黄色にマゼンタの差し色のあるビートルフォンが鳴り響いた。