凶鳥が狂奔する時、雷光は散る。
「ごめんなさい!……本当に……ごめん……っ!!」
「セッテ……」
シュウウウ……
抱き締めた後、涙ながらにそう謝罪するセッテの言葉に、ノゾミが落ち着きを取り戻すと同時に赤黒い天狗装束と黒翼が煙のように消え、色が変化していた一房の髪と右目も元に戻る。
「……なんで……セッテが謝るのさ……」
「本当は……ずっと後悔してた!……あの世界で……ノゾミに……『疫病神』だって言っちゃったこと!……ノゾミはただ、いつものように誰かを助けたくて……護りたくて……でも、不器用過ぎて……助けられなかったどころか傷つけて……憧れだった人も仲間だった人も手にかけて……それで歪んじゃっていた部分だけ見て拒絶しちゃった……本当はあの世界で私が!誰よりも!手を離しちゃいけなかったのに!!」
「セッテ……うっ……ぐすっ……!!」
「ごめんなさい……ごめんなさい!!」
涙ながらに口にするセッテの想いにノゾミも抱き締められたまま、涙を溢す。
『どうやら落ち着いたみたいね……』
「うん……」
そんな二人の姿を見て、勇華・彼岸花フォーム が胸を撫で下ろすなか、
『クラッシュライザー!』
『ヴェノム!!』
『マレフィックスプラッシュアウト!!』
「『ッ!?』」
「く、く、く……」
サマエル がクラッシュライザーをホルスターベースにセットし、“マレフィックスプラッシュ”使用時と同じようにイーヴィルスネークゼツメライズキーのスィッチを押してからトリガーを引く。
「……ハッ!」
バサァッ!!
次の瞬間、サマエル は背中から出現させた十二対の黒い翼で天高く飛び上がり、右足をノゾミとセッテに向けて突き出す。
パァァァ……
すると右足に赤黒いエネルギーが纏われ、巨大なエストックのような形状に変わる。
「!?危ない!!」
「「!?」」
ドンッ!!
その後、右足に形成した赤黒い巨大エストックを突き出したまま、ノゾミとセッテに向かって急降下してくるのを見た勇華 は二人を突き飛ばし、自分は“ソニックムーヴ”と“ブリッツアクション”でかわそうとする。
「!?」クラッ…
が、目眩が起きて失敗してしまう。
(しまっ)
「「「!?」」」
ズドオオオォォォンッ!!
次の瞬間、サマエルの巨大エストック が勇華・彼岸花フォーム の腹部に深く突き刺さる。
『マレフィックスプラッシュアウト!!』
ドッカァァァンッ!!
『あっ……くっ……』
パァァァ……ガクッ!!
次の瞬間、そう言う音声と共に爆発が起き、勇華 は変身が強制解除されながら、満身創痍になりながら片膝を着いた。
「セッテ……」
シュウウウ……
抱き締めた後、涙ながらにそう謝罪するセッテの言葉に、ノゾミが落ち着きを取り戻すと同時に赤黒い天狗装束と黒翼が煙のように消え、色が変化していた一房の髪と右目も元に戻る。
「……なんで……セッテが謝るのさ……」
「本当は……ずっと後悔してた!……あの世界で……ノゾミに……『疫病神』だって言っちゃったこと!……ノゾミはただ、いつものように誰かを助けたくて……護りたくて……でも、不器用過ぎて……助けられなかったどころか傷つけて……憧れだった人も仲間だった人も手にかけて……それで歪んじゃっていた部分だけ見て拒絶しちゃった……本当はあの世界で私が!誰よりも!手を離しちゃいけなかったのに!!」
「セッテ……うっ……ぐすっ……!!」
「ごめんなさい……ごめんなさい!!」
涙ながらに口にするセッテの想いにノゾミも抱き締められたまま、涙を溢す。
『どうやら落ち着いたみたいね……』
「うん……」
そんな二人の姿を見て、
『クラッシュライザー!』
『ヴェノム!!』
『マレフィックスプラッシュアウト!!』
「『ッ!?』」
「く、く、く……」
「……ハッ!」
バサァッ!!
次の瞬間、
パァァァ……
すると右足に赤黒いエネルギーが纏われ、巨大なエストックのような形状に変わる。
「!?危ない!!」
「「!?」」
ドンッ!!
その後、右足に形成した赤黒い巨大エストックを突き出したまま、ノゾミとセッテに向かって急降下してくるのを見た
「!?」クラッ…
が、目眩が起きて失敗してしまう。
(しまっ)
「「「!?」」」
ズドオオオォォォンッ!!
次の瞬間、サマエルの
『マレフィックスプラッシュアウト!!』
ドッカァァァンッ!!
『あっ……くっ……』
パァァァ……ガクッ!!
次の瞬間、そう言う音声と共に爆発が起き、