凶鳥が狂奔する時、雷光は散る。
「くくく……どう、した?もう、終わり、か?」
「くっ……」
(マズい……彩夏さんから貰ったキットで止血した傷口が……)
サマエル がそう言いながらクラッシュライザーを構え直すなか、彼が放ったエネルギー弾が左肩を撃ち抜いたことにより、スーツの下で変身する前にハイド に負わされた傷が開き血が流れているのを感じながら、勇華 は大葉刈を構え直す。
ドッカァァァンッ!!
「「「『!?』」」」
「はあああぁぁぁーーーっ!!」
「くっ!!」
そんななか、近くの学園の壁が崩壊し、中からノゾミとディリンク が生太刀とライドブッカーで鍔迫り合いをしながら飛び出してくる。
「!?」
(ノゾミと一緒に飛び出してきたライダー……ディケイドに似ているけど違う……!?)
「門矢……士ァァァッ!!」
『!?』
(乃木さん……!?)
ディリンクを見た勇華 が冷静にそう察するなか、千景はかつての若葉と同じように『復讐心』に我を忘れているノゾミに気が付く。
「くっ!だから……違うっての!!」
ガキィィィンッ!!
ドカァァァンッ!!
「ぐっ!?」
そんななか、ディリンク はそう言いながら生太刀を弾き上げ、がら空きにした腹に蹴りを入れて吹き飛ばす。
「くっ……」
「ッ!!」
蹴り飛ばされたノゾミが体制を立て直しながら生太刀を構え直すなか、ディリンク はライドブッカーから一枚のライドカードを取り出す。
『カメンライド ウィザード!!』
『フレイム プリーズ』
『ヒー、ヒー、ヒーヒーヒーッ!!』
パキィィィンッ!!
次の瞬間、ディリンク はウィザードに変わる。
「!?」
『アタックライド バインド!!』
『バインド プリーズ』
「ハッ!!」
パシィィィンッ!!
「あっ……!?」
ディリンクがウィザードに変わるのを見て一瞬だけ動きを止めるノゾミの隙を突いたDLウィザード は空中に展開した魔法陣から召喚した鎖をノゾミの両腕にきつく絡ませて動きを止める。
※DL=ディリンクを指す。
「生身なのになんでここまで動けるんだ?……ファンタジー…だったか?の世界の人間だからか?」
「ッ……その姿でその魔法……っ!!」ギリリ…
「?」
「私への!当てつけかあああぁぁぁっ!!」
バキィィィンッ!!
鎖で拘束した後、DLウィザード がそう言うのもつかの間、ノゾミはそう吼えながら強引に引きちぎる。
「なっ!?」
(鎖を強引に引きちぎった!?)
「ッ!!」
(やっぱり怒りに呑まれている!!)
鎖が引きちぎられたことに[ruby=DLウィザード_月音#]が困惑するなか、勇華 はノゾミが怒りに呑まれ、暴走状態にあることに気付く。
「!?」
そんななか、DLウィザード はノゾミの左手首や左腕にできた傷口から機械が見え隠れしていることに気付く。
「機械の半身……ナカムラ、おまえは一体……」
「はあああぁぁぁーーーっ!!」
次の瞬間、ノゾミはDLウィザード に肉簿しながら斬りかかる。
ガキィィィンッ!!
「「「!?」」」
『………』
が、勇華 の身体を操った千景が割って入り、大葉刈でノゾミの生太刀を受け止める。
「千景……」
『……いい加減に……』
「ッ!?」
ガキィィィンッ!!
『いい加減にしなさい!!』
パァンッ!!
次の瞬間、千景はそう言いながら生太刀を弾き上げ、ノゾミを平手打ちする。
『いい加減に目を醒ましなさい!!貴女、何時まで過去に囚われてるつもり!?』
「千景……」
「………」
「ノゾミっ!!」
バスッ!!
そんななか、追いついたセッテがそう言いながら、ノゾミを後ろから抱き締めた。
「くっ……」
(マズい……彩夏さんから貰ったキットで止血した傷口が……)
ドッカァァァンッ!!
「「「『!?』」」」
「はあああぁぁぁーーーっ!!」
「くっ!!」
そんななか、近くの学園の壁が崩壊し、中からノゾミと
「!?」
(ノゾミと一緒に飛び出してきたライダー……ディケイドに似ているけど違う……!?)
「門矢……士ァァァッ!!」
『!?』
(乃木さん……!?)
ディリンクを見た
「くっ!だから……違うっての!!」
ガキィィィンッ!!
ドカァァァンッ!!
「ぐっ!?」
そんななか、
「くっ……」
「ッ!!」
蹴り飛ばされたノゾミが体制を立て直しながら生太刀を構え直すなか、
『カメンライド ウィザード!!』
『フレイム プリーズ』
『ヒー、ヒー、ヒーヒーヒーッ!!』
パキィィィンッ!!
次の瞬間、
「!?」
『アタックライド バインド!!』
『バインド プリーズ』
「ハッ!!」
パシィィィンッ!!
「あっ……!?」
ディリンクがウィザードに変わるのを見て一瞬だけ動きを止めるノゾミの隙を突いた
※DL=ディリンクを指す。
「生身なのになんでここまで動けるんだ?……ファンタジー…だったか?の世界の人間だからか?」
「ッ……その姿でその魔法……っ!!」ギリリ…
「?」
「私への!当てつけかあああぁぁぁっ!!」
バキィィィンッ!!
鎖で拘束した後、
「なっ!?」
(鎖を強引に引きちぎった!?)
「ッ!!」
(やっぱり怒りに呑まれている!!)
鎖が引きちぎられたことに[ruby=DLウィザード_月音#]が困惑するなか、
「!?」
そんななか、
「機械の半身……ナカムラ、おまえは一体……」
「はあああぁぁぁーーーっ!!」
次の瞬間、ノゾミは
ガキィィィンッ!!
「「「!?」」」
『………』
が、
「千景……」
『……いい加減に……』
「ッ!?」
ガキィィィンッ!!
『いい加減にしなさい!!』
パァンッ!!
次の瞬間、千景はそう言いながら生太刀を弾き上げ、ノゾミを平手打ちする。
『いい加減に目を醒ましなさい!!貴女、何時まで過去に囚われてるつもり!?』
「千景……」
「………」
「ノゾミっ!!」
バスッ!!
そんななか、追いついたセッテがそう言いながら、ノゾミを後ろから抱き締めた。