ヴェノムの脅威

キュアハッピーVSデェムシュ進化体・・・

「!?」

(和也さん……)

その頃、デェムシュ進化体と戦っていたキュアハッピーは和也達のピンチを感じ取る。

「みゆきちゃん!!」

「!?」

ドカァァァンッ!!

「あっ……!?」

ドサッ!!

パァァァ……

が、その際に生まれた一瞬の隙を突かれ、デェムシュ進化体に腹を殴られたキュアハッピーはその場に倒れ込みながら、変身が強制解除されながら気絶する。

「みゆきちゃん!!」

「ふぅ……なかなか手こずらされたな、プリキュア……」

デェムシュ進化体はそう言いながらサウザンドジャッカーでトドメを刺そうとする。

「おっと、そこまでだぜ。デェムシュ……」

が、背後に現れたソロモンが不敵な笑みを浮かべながら、そう言いながら制止する。

「!?ソロモン……ッ!!」

「ソロモン……何のつもりだ?」

「くくく……そいつには次の段階ステージ
の『ゲストプレイヤー』になってもらおうと思ってな……」スッ

パァァァ……

「………」

「みゆきちゃん!?」

ソロモンがそう言いながら掌を翳した瞬間、気を失っているみゆきは半透明な闇の球体に包まれながら浮き上がり、ソロモンの元へと飛んでいく。

「あっちの小娘は良いのか?」

「あぁ、アレも持っていって佳奈多人形を釣ることも考えたが、まだその時じゃないだろうし。そっちはウェスカーに任せとけば良い……」

みゆきを齒獲した後、はやてを指差しながらそう尋ねてくるデェムシュ進化体に対し、ソロモンは冷静にそう答える。

「そうか……」

「とりあえずここでの目的は無事に果たせた……第三段階ステージの準備もあるし、ここは引き上げようぜ?デェムシュ……」

「ふん……」

ジィィィ……

撤退の意を示すソロモンの言葉にデェムシュ進化体はそう言いながらクラックを開く。

「じゃあな、『機動六課』の部隊長さん。次の『ゲーム』、楽しみにしていな。」

ジィィィ……

デェムシュ進化体と鹵獲ろかくしたみゆきと共に潜り、向こうからソロモンがそう言うなか、クラックが閉じていく。

「くっ……待っ……て……!!」

はやてはそう言いながら立ち上がり、クラックへと向かおうとする。

が、デェムシュ進化体から受けた、『ムテキ』の“力”によるダメージが大きく、身体が思うように動かない。

「チャオ♪」

そんなはやてを嘲笑いながらソロモンがそう言った直後、クラックは完全に閉じる。

「みゆきちゃん……みゆきちゃぁぁぁぁぁんっ!!」

残されたはやての悲痛な叫びだけが無情にも響き渡った。
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