回想②、特殊訓練場・・・

「で、リサ。」

「急に移動してどうしたの？」

その後、『機動六課』(カイザ)の特殊訓練場に移動した後、和也と春美はそう尋ねる。

「実際に経験して貰ったら色々とわかると思いますので……ちょっと失礼しますね。」

パァァァ……

対するリサがそう言いながらコンソールを操作した瞬間、周りの景色がFWの訓練でよく用いられる街並みへと変わる。

「あ。なんか懐かしい。」

「『機動六課』が設立された当初はこの景色のなか、和也となのはちゃん、ヴィータの三人でよく一輝君やスバル達をしごいてたわね。」

「だな。」

「うっ……あまり思い出したくない……あの地獄……」

その景色を見てひかる、春美、和也の三人がそう言い、一輝が青ざめた表情でそう言うなか、何処からかG装備、否、リサが持ち込んだデータを元にISサイズで復元したガンダム、ウイングゼロが目の前に飛来してくる。

「あれって確かヒナタさんの………」

「と言っても中身はヒイロ・ユイ時代のだけどね。今からあれと戦って、その中で読み合いの勝負を学んでもらいたいの。」

「ちょっ、ちょっと待て。おまっ、今『ヒイロ・ユイ時代の』って言ったか！？」

「全盛期のガンダムパイロットが乗ったウイングゼロを相手しろと！？」

「そっ♪」

「「「「「………」」」」」