ヴェノムの脅威
「「「「はぁ……はぁ……」」」」
「どうした？僕はまだ黒椿を抜いてすらいないぞ？」
その頃、目の前で息を切らしながら各々の得物や拳を構える春美、ひかる、一輝、和輝の四人に対し、彩翔は鞘に収まったままの黒椿を手にしながらそう言う。
「くっ……強い……」
「こっちは四人係りだってのに……」
「奴を下した男が率いる部隊だから少しは期待していたんだがな……」
春美とひかるが悔しそうにそう言うなか、彩翔はそう言いながら黒椿を引き抜く。
ボオオオォォォッ！！
次の瞬間、赤黒い炎が黒椿に纏われる。
「私怨こそないが……悪く思うなよ……」
「ッ！アンサートーカー！！」
彩翔が一翔との戦いのなかで使った“煉獄破断”を放とうとしているなか、ひかるはアンサートーカーで対抗するための最適解を導きだし、他の三人に“念話”で伝える。
「“煉獄破断”！！」
ズバアアアァァァンッ！！
次の瞬間、彩翔は“煉獄破断”を放ってくる。
「一輝君！」
「“雹牙天衝”！！」
ズバアアアァァァンッ！！
ズガアアアァァァンッ！！
彩翔が放ってきた“煉獄破断”を一輝は“雹牙天衝”を放って相殺させる。
(アンサートーカーの読み通りなら彼は次の瞬間、春の背後に現れる筈……！！)
ひかるがそう思いながら春美の方を見ると背後に彩翔が現れ、黒椿で斬りかかろうとする。
ドカァァァンッ！！
「ぐっ！？」
「漸く捉えたぜ！偽者野郎！！」
その瞬間、ひかるから事前に“念話”で警戒するように伝えられていた和輝がそう言いながら懐に入り込み、左ストレートを叩き込む。
「『捉えた』か……その言葉、そのまま返すよ……」
バチチチチチチチィィィンッ！！
「「「「！？」」」」
が、彩翔がそう言った瞬間、彩翔が赤黒い雷に変わる。
バチチチチチチチィィィンッ！！
「ぐはあああぁぁぁっ！？」
「きゃあああぁぁぁっ！？」
「和輝！春美さん！！」
「そんな……どうして……」
「どうやら『僕がおまえの出した答えを予測して先手を打つ』という答えは教えてくれなかったみたいだな。」
分身が変化した赤黒い雷を和輝と春美が食らうなか、そう言うひかるの背後から彩翔がそう話しかけてくる。
「ッ！！」
対するひかるはすぐさま振り向きながらラグネルを横凪ぎに振るう。
「甘い！！」
ズババァァァンッ！！
「あぁっ！？」
が、彩翔は容易にかわしながら燕返しの要領で二閃食らわせて吹き飛ばす。
「ひかるさん！！」
「くっ………」
「大剣は刀より一撃の威力が大きい分、大振りになりやすい……動揺している時は特にな………」
「どうしてアンサートーカーが……」
「その能力は確かに下手な未来予知より高性能だが結局のところ、『目に映る事象から割り出されるあらゆる可能性の中から最も高い可能性を提示する』予測演算に過ぎない……ならば、こちらも最も予測されるだろう可能性を予測し、更なる先手を打てば良い……」
「！？」
そう言う彩翔の言葉に一輝は先程の“煉獄破断”は自分達にトドメを刺すためのものではなく、自分に“雹牙天衝”を使わせ、目眩ましに利用する爆煙を起こさせるためのものだったことに気付く。
「まさか、ひかるさんの予測を逆に利用したのか！？」
「まぁ、平たく言えばそうなるな。」
シュパアアアァァァンッ！！
そんななか、先程まで放たれたものより強力な春美の“フリーズアロー”が放たれる。
「黒椿。」
『“プロテクション”。』
パァァァ……
彩翔は黒椿の“プロテクション”で防ごうとする。
ズガアアアァァァンッ！！
「ぐっ！？」
が、春美の放った“フリーズアロー”は黒椿の“プロテクション”を貫き、彩翔の左腕を吹き飛ばす。
「はぁ……はぁ……ざまぁみやがれ……」
「MAXじゃないけど……結構な威力でしょ……」
「和輝！春美さん！！」
「大丈夫なの！？」
彩翔の左腕を吹き飛ばした後、グングニールと合体してボウガンフォームにしたハートキーパーを構えながら、そう言いながら和輝と共に立ち上がる春美に対し、一輝とひかるはそう言う。
「あぁ……なんとかな……」
「和也程とは言わないけど、私達も鍛えてるからね……」
ヒュウウウーーーッ！ダァンッ！！
「くっ！！」
「「「「和也(弟君)！？」」」」
そんななか、ヴェノム に吹き飛ばされたムテキゲーマー が春美達の近くに着地する。
「春美！？ッ、状況は！？」
「各地でノイズや怪人が出現、戦闘が始まってるわ。」
「俺達も彼奴から襲撃を受けてて……」
「漸く今、春美さんが左腕を吹き飛ばしたけど、正直キツい……」
「後、悔しいけど、私のアンサートーカーが破られたわ……」
着地した後、そう尋ねるムテキゲーマーに対し、春美、一輝、和輝、ひかるの四人は悔しそうな表情で彩翔を見ながらそう答える。
「ッ……」
(これもソロモンの『ゲーム』の一部だってのか……！！)
「！？和也？どうしたの？」
自分達の話を聞いて怒りに震えるムテキゲーマーに対し、春美は首を傾げながらそう尋ねる。
「……悪い。皆……ここからは俺がやる……」ｼｭｯ!!
「わっ！？」ﾊﾟｼｯ!!
「って和也！？」
が、ムテキゲーマーはそう言いながら、能力で創造した四人分のエリクサーとカートリッジを投げ渡しながら彩翔と対峙する。
「ムテキゲーマー……オリジナルを下した古河和也か……変身。」
『ゼノフォーム』
パキィィィンッ！！
対する彩翔はそう言いながらゼノ裁王に変身する。
「！？片腕を失くしてもまだ戦う気なの！？」
「……ってるのか……」
「？」
「てめぇも……今回の襲撃は『ゲーム』だと思ってやがるのか……」
沸き上がる怒りをなんとか押さえながら、ムテキゲーマーはそう尋ねる。
「生憎だが、僕はそんなことには興味はない。オリジナルを抹殺するその時まで……邪魔するものは全て消すだけだ……」
「ッ！てめぇッ！！」
ドンッ！！
対するゼノ裁王の言葉に怒りを爆発させたムテキゲーマーはそう言いながら向かっていった。
「どうした？僕はまだ黒椿を抜いてすらいないぞ？」
その頃、目の前で息を切らしながら各々の得物や拳を構える春美、ひかる、一輝、和輝の四人に対し、彩翔は鞘に収まったままの黒椿を手にしながらそう言う。
「くっ……強い……」
「こっちは四人係りだってのに……」
「奴を下した男が率いる部隊だから少しは期待していたんだがな……」
春美とひかるが悔しそうにそう言うなか、彩翔はそう言いながら黒椿を引き抜く。
ボオオオォォォッ！！
次の瞬間、赤黒い炎が黒椿に纏われる。
「私怨こそないが……悪く思うなよ……」
「ッ！アンサートーカー！！」
彩翔が一翔との戦いのなかで使った“煉獄破断”を放とうとしているなか、ひかるはアンサートーカーで対抗するための最適解を導きだし、他の三人に“念話”で伝える。
「“煉獄破断”！！」
ズバアアアァァァンッ！！
次の瞬間、彩翔は“煉獄破断”を放ってくる。
「一輝君！」
「“雹牙天衝”！！」
ズバアアアァァァンッ！！
ズガアアアァァァンッ！！
彩翔が放ってきた“煉獄破断”を一輝は“雹牙天衝”を放って相殺させる。
(アンサートーカーの読み通りなら彼は次の瞬間、春の背後に現れる筈……！！)
ひかるがそう思いながら春美の方を見ると背後に彩翔が現れ、黒椿で斬りかかろうとする。
ドカァァァンッ！！
「ぐっ！？」
「漸く捉えたぜ！偽者野郎！！」
その瞬間、ひかるから事前に“念話”で警戒するように伝えられていた和輝がそう言いながら懐に入り込み、左ストレートを叩き込む。
「『捉えた』か……その言葉、そのまま返すよ……」
バチチチチチチチィィィンッ！！
「「「「！？」」」」
が、彩翔がそう言った瞬間、彩翔が赤黒い雷に変わる。
バチチチチチチチィィィンッ！！
「ぐはあああぁぁぁっ！？」
「きゃあああぁぁぁっ！？」
「和輝！春美さん！！」
「そんな……どうして……」
「どうやら『僕がおまえの出した答えを予測して先手を打つ』という答えは教えてくれなかったみたいだな。」
分身が変化した赤黒い雷を和輝と春美が食らうなか、そう言うひかるの背後から彩翔がそう話しかけてくる。
「ッ！！」
対するひかるはすぐさま振り向きながらラグネルを横凪ぎに振るう。
「甘い！！」
ズババァァァンッ！！
「あぁっ！？」
が、彩翔は容易にかわしながら燕返しの要領で二閃食らわせて吹き飛ばす。
「ひかるさん！！」
「くっ………」
「大剣は刀より一撃の威力が大きい分、大振りになりやすい……動揺している時は特にな………」
「どうしてアンサートーカーが……」
「その能力は確かに下手な未来予知より高性能だが結局のところ、『目に映る事象から割り出されるあらゆる可能性の中から最も高い可能性を提示する』予測演算に過ぎない……ならば、こちらも最も予測されるだろう可能性を予測し、更なる先手を打てば良い……」
「！？」
そう言う彩翔の言葉に一輝は先程の“煉獄破断”は自分達にトドメを刺すためのものではなく、自分に“雹牙天衝”を使わせ、目眩ましに利用する爆煙を起こさせるためのものだったことに気付く。
「まさか、ひかるさんの予測を逆に利用したのか！？」
「まぁ、平たく言えばそうなるな。」
シュパアアアァァァンッ！！
そんななか、先程まで放たれたものより強力な春美の“フリーズアロー”が放たれる。
「黒椿。」
『“プロテクション”。』
パァァァ……
彩翔は黒椿の“プロテクション”で防ごうとする。
ズガアアアァァァンッ！！
「ぐっ！？」
が、春美の放った“フリーズアロー”は黒椿の“プロテクション”を貫き、彩翔の左腕を吹き飛ばす。
「はぁ……はぁ……ざまぁみやがれ……」
「MAXじゃないけど……結構な威力でしょ……」
「和輝！春美さん！！」
「大丈夫なの！？」
彩翔の左腕を吹き飛ばした後、グングニールと合体してボウガンフォームにしたハートキーパーを構えながら、そう言いながら和輝と共に立ち上がる春美に対し、一輝とひかるはそう言う。
「あぁ……なんとかな……」
「和也程とは言わないけど、私達も鍛えてるからね……」
ヒュウウウーーーッ！ダァンッ！！
「くっ！！」
「「「「和也(弟君)！？」」」」
そんななか、
「春美！？ッ、状況は！？」
「各地でノイズや怪人が出現、戦闘が始まってるわ。」
「俺達も彼奴から襲撃を受けてて……」
「漸く今、春美さんが左腕を吹き飛ばしたけど、正直キツい……」
「後、悔しいけど、私のアンサートーカーが破られたわ……」
着地した後、そう尋ねるムテキゲーマーに対し、春美、一輝、和輝、ひかるの四人は悔しそうな表情で彩翔を見ながらそう答える。
「ッ……」
(これもソロモンの『ゲーム』の一部だってのか……！！)
「！？和也？どうしたの？」
自分達の話を聞いて怒りに震えるムテキゲーマーに対し、春美は首を傾げながらそう尋ねる。
「……悪い。皆……ここからは俺がやる……」ｼｭｯ!!
「わっ！？」ﾊﾟｼｯ!!
「って和也！？」
が、ムテキゲーマーはそう言いながら、能力で創造した四人分のエリクサーとカートリッジを投げ渡しながら彩翔と対峙する。
「ムテキゲーマー……オリジナルを下した古河和也か……変身。」
『ゼノフォーム』
パキィィィンッ！！
対する彩翔はそう言いながらゼノ裁王に変身する。
「！？片腕を失くしてもまだ戦う気なの！？」
「……ってるのか……」
「？」
「てめぇも……今回の襲撃は『ゲーム』だと思ってやがるのか……」
沸き上がる怒りをなんとか押さえながら、ムテキゲーマーはそう尋ねる。
「生憎だが、僕はそんなことには興味はない。オリジナルを抹殺するその時まで……邪魔するものは全て消すだけだ……」
「ッ！てめぇッ！！」
ドンッ！！
対するゼノ裁王の言葉に怒りを爆発させたムテキゲーマーはそう言いながら向かっていった。
