ガキィィィンッ！！

「あ？……」ｶﾞｷｷ…

「間に合ったか……」ｶﾞｷｷ…

「！？阿号……！！」

変身が強制解除され、窮地に立たされたツキトに振り下ろされたジンガの魔戒剣を、駆けつけた戦闘形態の阿号がそう言いながら、右腕から出現させた剣で受け止める。

「フッ！！」

ガキィィィンッ！！

次の瞬間、阿号はジンガの魔戒剣を弾き上げ、

「はぁっ！！」

ズバァァァンッ！！

「ぐっ！？」

一閃を浴びせて吹き飛ばす。

「くっ……前身の組織の裏切り者か……」

「別に貴様らの仲間になぞなった覚えもない……私の使命は昔も今も変わらない……『ホラーを狩る』ことだけだ……」

吹き飛ばされた後、そう言いながら体制を立て直すジンガに対し、阿号はそう言いながら左腕からも剣を出現させて構える。

「ハッ！面白ぇ……なら、この俺も狩ってみな……！！」

対するジンガもそう言いながら魔戒剣を構え直す。

ガキィィィンッ！！

次の瞬間、阿号の剣とジンガの魔戒剣がぶつかり合った。