帰ってきた“永遠”の“皇帝”

「グオオオォォォーーーッ!?」

ドッカァァァンッ!!チャリンチャリーンッ!!

噛み砕かれたプテラノドンヤミー(♀)は次の瞬間、断末魔を上げながら爆散し、辺りにセルメダルが飛び散る。

「クロ。」

『了解、いただきます。』

パクリッ!!

直後、夢羽は黒天牙狼クロにセルメダルを捕食させる。

『スキャニングオン!!』

『ウオオオオオーーーンッ!!』

パァァァ……

するとその音声と共に黒天牙狼のコア部分から水色のエネルギーが夢羽に流れ込んでいく。

「!?」

(捕食したセルメダルをエネルギーに変換して身体強化に利用しているのか!!)

近くで見ていた魔理沙がそう分析するなか、ルーミアが相手をしている以外の新手のノイズが現れる。

「魔理沙、まだ戦える?」

「ッ……あぁ、大丈夫だぜ……」スッ

そのノイズを見ながら、サメメダルを外して通常の神機形態に戻した黒天牙狼とディーペストハープーンを構え直しながらそう尋ねる夢羽に対し、魔理沙はそう答えながらピンクと黄色のカプセルを取り出す。

ゴクッ!!

パァァァ……ッ!!

「おしっ!!」

「!?魔力が全快している……?」

「あぁ、今、飲んだのは『ヒーリングカプセル』。私が作った、傷と魔力を全快させる薬だぜ。」

ピンクと黄色のカプセル…『ヒーリングカプセル』を飲んだ瞬間に全快した魔理沙の魔力に目を丸くする夢羽に魔理沙がそう説明するなか、ノイズ達が迫ってくる。

「念のために……」

『グオオオォォォッ!!』

夢羽はそう言いながら再びサメメダルを嵌め込み、シーレイクを鮫形態に変える。

「魔理沙は後方からの援護を。シーレイクは魔理沙の護衛をお願い。」

「あぁ!任せろだぜ!!」

「グオオオォォォッ!!」

「それじゃあ……行ってくる……!!」

・・・フッ・・・

ドカァァァンッ!!

その瞬間、夢羽の姿が消えるや否や群れから数体のノイズが吹き飛び、炭へと還っていった。
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