帰ってきた“永遠”の“皇帝”
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!
「フフフ………」
「はぁ……はぁ……」
一方のメルヒェンとアミリは未だに銃撃戦を繰り広げていた。
が、立ち止まった状態で的確に『弾』を撃ち込んでくるアミリとは違って、常に走りながら炎弾を撃ち込んでいたメルヒェンは息を切らし始めていた。
(フフ……息を切らし始めてるわね……)
「フッ!!」
「!?」
ズガァァァンッ!!
そのことに気付いたアミリは彼女の足元に『弾』を撃ち込み、爆発を起こす。
「あっ……!?」
ドサッ!!
それによってメルヒェンはバランスを崩し、転倒してしまう。
「はぁぁぁ……ハッ!!」
ピキィィィンッ!!
「!?」
その隙を突いたアミリは魔導筆を振るうことでメルヒェンの四肢の動きを封じる。
「くっ……!!」
『マスター!!』
「それじゃあ……さようなら。」
ズオオオォォォーーーッ!!
アミリがそう言った次の瞬間、背中から伸びる四本の節足が先をエストックのような形状にしながら迫ってきた。