VALZ編

「「「グルルル・・・ッ!!」」」

「俺の魂が燃え上がるぜ!!」

「おぉ……相変わらず熱いな!それ!!」

「いくぞ!!」

そうしてクウェイクアライヴ剛火、アイン、リベルは三十六体の新種アンゲロスと戦闘を始める。

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

ドカァァァンッ!!

クウェイクアライヴ剛火は炎を纏わせた右ストレートを一体の新種アンゲロスに食らわせる。

「グオオオォォォッ!?」

ドッカァァァンッ!!

食らった新種アンゲロスは炎が燃え移りながら、断末魔の叫びを上げながら爆砕する。

「ッ・・・」

新種アンゲロスが人間に戻ることなく爆砕するのを見て、クウェイクアライヴ剛火は仮面の下で顔を歪める。

「!?孟……」

「ッ!!」

そんなクウェイクアライヴ剛火の様子に気付いたアインとリベルは戦いながら見守る。

(なんでこうなるんだよ……せっかくこの“力”を手に入れたってのにまた倒さなきゃいけねぇのかよ!!)

強化形態になったことで『倒せて』はいる。

が、『人間に戻せない』という現実にクウェイクアライヴ剛火の中で葛藤が生まれる。

「グオオオォォォッ!!」

「!?」

そんななか、一体の新種アンゲロスが鎌で斬りかかってくる。

ガキィィィンッ!!

「!?」

「くっ!ラァッ!!」

ズバァァァンッ!!

「グゥゥゥッ!?」

が、アインが咄嗟にアインセイバーで鎌を弾き、一閃を浴びせて退ける。

「何やってんだよ!?孟!!」

「すまねぇっ!!」

一閃を浴びせた後、そう叱咤するアインにクウェイクアライヴ剛火はそう謝罪する。

「クル・・・シイ・・・」

「「「!?」」」

そんななか、新種アンゲロス達の方からそう言う声が聞こえてくる。

「クルシイ・・・」

「オネガイ・・・」

「コロシテ・・・」

「「「コロシテ・・・!!」」」

新種アンゲロス・・・否、新種アンゲロス化してしまった人達は僅かに残った理性でそう懇願する。

「ッ・・・」

「勇騎・・・」

「・・・早くこの人達を『眠らせて』あげよう。」スッ

リベルはそう言いながら一つのライダージュエルを構える。

「おう!!」

「あぁ!!」

そんなリベルにそう返しながら、アインは黄色いカードを構え、クウェイクアライヴ剛火はアライヴカプセルのモニターに手をかける。

『チェーンジ!』

『Form change:………』

『アライヴ!疾風!!』

パァァァ・・・ッ!!

リベルがライダージュエルをジュエルドライバーにセットし、アインがカードをバックルに滑らせ、クウェイクアライヴ剛火がモニターを180°回転させた瞬間、リベルはジュエルを中心に発せられた光に包まれ、アインはカードが変化した黄色い雷の虎に背後から体当たりされ、クウェイクアライヴ剛火は頭部アーマーと胸部アーマーが展開するように変形していく。

『ドライブ!タイプフォーミュラ!!』

『Drive!Type Formula!!』

『Byakko!!』

『チュッドーン!!』

『リバイヴ!サバイヴ!』

『ハイスピードリベレーション!!』

『クウェイク×3!クウェイク×3!アラッイヴ!疾風~♪疾風!!』

パキィィィンッ×3!!

次の瞬間、リベルはドライブ・タイプフォーミュラに変わり、アインは基本カラーが黄色で首もとには黒いマフラー、胸には黒いたすき掛けが付き、両手首には黒い縞模様が付いた、スピード特化型のビャッコフォームにフォームチェンジし、クウェイクアライヴはパワーと防御力特化の『剛火』から、ナイトサバイヴのような頭部に胸部アーマーが展開したことで胸から肩にかけて青い翼が広がったような姿・・・ゲイツリバイヴ疾風とナイトサバイヴの“力”を宿したスピード特化型、『疾風』にモードチェンジした。
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