VALZ編

夜中、森の中・・・

ドカァァァンッ!!ドカァァァンッ!!

「グオオオォォォーーーッ!!」

辺りが静寂の夜に包まれた森の中、理緒を襲撃した、謎の漆黒のライダーはそう雄叫びを上げながら、影野の使役するトリロバイトマギアX軍団と戦闘を繰り広げる。

ドカァァァンッ!!ドカァァァンッ!!

「くっ……前の戦闘データをラーニングさせて強化しているのに……なんて強さだ……!!」

漆黒のライダーが蹂躙するかのようにトリロバイトマギアX達を倒していくのを見て、影野が苦虫を噛み潰したかのような表情でそう言うなか、

「な、なんだあの黒いアマゾンオメガ擬き!?」

「あれが理緒が言っていたやつか!!」

「ん?」

理緒から話を聞いてきた輝と勇騎を始めとしたライダー同盟の六人と一匹が駆けつけてくる。

「あいつら……」

「あれも今の異変と関係してやがるのか……」

「わからないが、まずは奴を止める!行くぞ!輝!!」

「あぁ!孟と理緒はノエルちゃんと亨多を頼んだ!!」

影野の存在には気付いていない二人はそう言いながら、勇騎はリベルライザーのライダージュエルを構え、輝はアインギアのスィッチに手をかける。

「「変身!!」」

『Set Up』

『ラァーイズアーーップ!!』

『仮面ライダーリベル!ライザー!!』

『Ein gear………Over Drive!!』

パキィィィンッ×2!!

「シャアッ!!」

「ッ!!」

次の瞬間、二人はリベルライザーとアイン・オーバードライブに変身して謎の漆黒のライダーへと向かう。

「ちょうど良い……奴らに任せてみるとするか……」

影野はそう言いながら闇の中へと消える。

「ヤット喰ベラレル肉ガキタァァァッ!喰エル!喰エル!!」

「うわぁ……喰う気満々とかガチの色違いのアマゾンじゃねぇか………」

「!」

(奴の声……聞き覚えがあるような……)

目の前に現れた二人を見て嬉々としながら構える漆黒のライダーにアインがそう言いながら構えるなか、ライダーの声に引っかかりを覚えたリベルライザーはそう思いながら首を傾げる。

「サッキノ連中ハ機械ダッタカラ喰ベラレナカッタンダヨ!早ク!ソノ身ヲ喰ワセロオオオォォォッ!!」

そんなリベルライザーに対し、漆黒のライダーはそう言いながら飛びかかってくる。

「勇騎!!」

「グオオオォォォーーーッ!!」

「ッ!!」

ガキィィィンッ!!

飛びかかりながら振りかざしてきた漆黒のライダーの左腕のアームカッターをリベルライザーは咄嗟にリベルガンブレードで受け止める。

「フッ!!」

「!?くっ!!」

直後、軽くジャンプして背後を取った漆黒のライダーに対し、リベルライザーは振り向き様にリベルガンブレードを振るう。

「フッ!!」ガッ!!

「!?」

が、漆黒のライダーはリベルライザーのリベルガンブレードを掴み、押さえ込む。

「くっ……この……っ!!」

リベルライザーはリベルガンブレードを掴んでいる手に力を入れ、振りほどこうとする。

が、漆黒のライダーの方が腕力が上なのか、ビクともしない。

(くっ……なんてバカ力だ!……こいつ……っ!!)

「アァ~……」

そう思いながら仮面の下で苦悶の表情を浮かべるリベルライザーに対し、漆黒のライダーは空いている手で左肩を掴み、喰らおうとする。

「そうはさせるかぁぁぁっ!!」

ドカァァァンッ!!

が、アインがそう言いながらタックルを食らわせ、リベルライザーから引き剥がす。

「くっ!!」

『ストライクリベル!!』

ズガァァァンッ!!

その直後、リベルライザーがリベルガンブレードから強力な光弾を食らわせ、漆黒のライダーが爆炎に包み込まれた。
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